碧いラフレシアの花 その181 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


TAKAがさゆりさんを部屋からつきとばすように追い出してアパートのドアの鍵を閉めた。

さゆりさんがドンドンとドアを拳で叩いた。



嗚咽のような泣き声が響いた。


「どうして?どうして?どうしてこれを私に出来るの?」


TAKAは何も答えなかった。


さゆりさんは脚を引きずるようにしてアパートを後にした。


涙を流しながら・・・歩きながら・・・

何度も何度も振り返った。

アパートの部屋の明かりがぼんやりと見えた。

あの部屋で・・・

何度も何度も・・・

TAKAに抱かれた。


こんな風に終わるだなんて

悪い夢を見ているようだ。


こんな現実に・・・

どうやって

ついていけるの?


ひとりぼっちで

これから二人の子供を育てるんだ・・・。


やっとTAKAが愛をくれたと思ったら・・・

もっと愛のない

残酷な・・・

愛のない

人生をくれた・・・。