TAKAがさゆりさんを部屋からつきとばすように追い出してアパートのドアの鍵を閉めた。
さゆりさんがドンドンとドアを拳で叩いた。
嗚咽のような泣き声が響いた。
「どうして?どうして?どうしてこれを私に出来るの?」
TAKAは何も答えなかった。
さゆりさんは脚を引きずるようにしてアパートを後にした。
涙を流しながら・・・歩きながら・・・
何度も何度も振り返った。
アパートの部屋の明かりがぼんやりと見えた。
あの部屋で・・・
何度も何度も・・・
TAKAに抱かれた。
こんな風に終わるだなんて
悪い夢を見ているようだ。
こんな現実に・・・
どうやって
ついていけるの?
ひとりぼっちで
これから二人の子供を育てるんだ・・・。
やっとTAKAが愛をくれたと思ったら・・・
もっと愛のない
残酷な・・・
愛のない
人生をくれた・・・。