碧いラフレシアの花 その180 さゆりさんの悲しみの出産 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


さゆりさんが夜中にTAKAのアパートの戸口に立った。

急激に体重が増えて妊娠中毒症で双子を身ごもって、足元はふらふらだった。


TAKAが扉を開いてびっくりした。


さゆりさんは仕事は休業することにした。

ベリーショートが伸びてショートカットになっていた。

根元の毛が黒くて毛先だけが赤かった。


ノーメイクでむくんだ顔にボツボツと点々眉毛だけが目立った。


「どうしてこんな事になったの・・・。本当に好きだったのよ・・・。TAKA。認知だけしてよ。それから一緒に暮らしましょう。結婚しなくていいから。やってみないと上手くいくかどうかなんか分からないじゃない。」

「そんなままごとみたいな話、俺嫌だよ。」

「一緒に暮らしたら上手くいくかもしれないわ。子供だって可愛くなるかもしれない・・・。」

「電話もしないで人の家に夜10時とかに来るのやめろよ。」

「いつも留守電で、私のメッセージを無視するじゃない。」

「俺、同棲も、結婚も、子供も嫌い・・分かってよ。」

「どうせここも引っ越すつもりでしょ?」

「そりゃ、一生ここに住む訳ないでしょ?」

「子供が可愛そうでしょ。子供にはお父さんが必要だよ。」

「俺が親父のほうが子供が可愛そうだ。さゆりさんのほうが儲かるから、俺は足手まといになると思うけど・・。」



さゆりさんがTAKAの顔を思いっきり平手打ちにした。


TAKAがむっときて「2度とくるな!」と叫んだ。