さゆりさんが夜中にTAKAのアパートの戸口に立った。
急激に体重が増えて妊娠中毒症で双子を身ごもって、足元はふらふらだった。
TAKAが扉を開いてびっくりした。
さゆりさんは仕事は休業することにした。
ベリーショートが伸びてショートカットになっていた。
根元の毛が黒くて毛先だけが赤かった。
ノーメイクでむくんだ顔にボツボツと点々眉毛だけが目立った。
「どうしてこんな事になったの・・・。本当に好きだったのよ・・・。TAKA。認知だけしてよ。それから一緒に暮らしましょう。結婚しなくていいから。やってみないと上手くいくかどうかなんか分からないじゃない。」
「そんなままごとみたいな話、俺嫌だよ。」
「一緒に暮らしたら上手くいくかもしれないわ。子供だって可愛くなるかもしれない・・・。」
「電話もしないで人の家に夜10時とかに来るのやめろよ。」
「いつも留守電で、私のメッセージを無視するじゃない。」
「俺、同棲も、結婚も、子供も嫌い・・分かってよ。」
「どうせここも引っ越すつもりでしょ?」
「そりゃ、一生ここに住む訳ないでしょ?」
「子供が可愛そうでしょ。子供にはお父さんが必要だよ。」
「俺が親父のほうが子供が可愛そうだ。さゆりさんのほうが儲かるから、俺は足手まといになると思うけど・・。」
さゆりさんがTAKAの顔を思いっきり平手打ちにした。
TAKAがむっときて「2度とくるな!」と叫んだ。