TAKAはその後、事務所の社長と田畑さんに呼ばれた。
「認知も結婚も絶対ナシ!」
という3人による協定が結ばれた。
社長さんの話によると、認知なんかしてしまうとTAKAが万が一凄く売れた場合、足を引っ張られる・・という事だった。
「結婚どころか、一緒に暮らすのも嫌。」のTAKAの言い切りに、社長さんと田畑さんが、そうだ、そうだ、それでいいんだ・・という顔をした。
「オマエ、引っ越せよ。引越し代振り込むから。電話番号も変えろよ。」
社長さんが言った。
「オマエには妻子は無理だ。できない事は最初からするな。」
田畑さんがTAKAの肩をポンポンと叩いて言った。
「それが・・、堕ろせない時期まで、妊娠については言わないし・・・4日前まで双子がいるなんて言わないし、
認知してくれって昨日泣きながら電話来たけど・・・。あいつのほうがずっと高給取りなのに・・・認知して養育費二
人分振り込めとか言われるのかな・・?何か腑に落ちない・・。」
TAKAが愚痴った。
「藤田さゆりさんって有名なスタイリストさんだよね?いっぱいクライアントがいるから、オマエの子供だという保障は何もないぞ。」
田畑さんが言った。
「戸籍の父親欄を埋める名前が欲しいのさ・・・。」
社長さんが言った。
「万が一オマエが当たった時には、子供二人分の食いぶちは高くつくぞ・・・。」
田畑さんがしっかり釘を刺した。