碧いラフレシアの花 その177 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


立ったまま泣いているさゆりさんを無視して

TAKAが荷物を持って去った。


そのまま駅の方に向かって

さゆりさんも

自分の子供も

何もなかったように


自分個人の人生を

突き進む

スタンスをはっきり見せた。


田畑さんも徹底的にさゆりさんを無視した。


バンドメンバーも、真帆も・・・ローディーさんも

この妊婦を完全に無視した。


TAKAは4ヶ月ぶりにさゆりさんと会ったのに

何もねぎらいの言葉をかけなかった。


バスが消えて

TAKAが消えて


さゆりさんはしゃがんで

独りでおいおいと泣いた。