碧いラフレシアの花 その169 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

「どうしてさゆりさんと結婚したくないの?」KENちゃんが聞いた。

「結婚したくないから・・。」



TAKAがタバコを吸い出した。


「でも、さゆりさんいい人だよね・・。結婚してあげたら・・・?子供が可愛そうだよ・・。」KENちゃんが言った。

「人事だとそういう風に思うかもしれないけど・・義理じゃ結婚なんか続かないよ。さゆりさんは俺よりも給料高いんだから、俺と結婚したらむしろ生活レベル下がるんだよ・・。何かこの時期まで妊娠してたの知らない・・ってうそ臭いよ。」


「でも・・それでも決めなきゃいけない時ってなーい?」

「KENちゃんは気楽でいいよ。俺は女運悪いんだよ。」

「式とかなくていいから、極秘で入籍したら・・?家が別の通い婚とかはどうよ・・?」KENちゃんが言った。

「そうまでして結婚したい人の気持ちなんか、俺、分からないよ。その気がないなら最初っからそんな話に乗らないほうが、傷つく人の数が少なくていいんだよ。」


TAKAがげんなりしながら頭を振った。


「あ・・悪夢だ。今年初詣すればよかった・・。」

TAKAがぼやくように言った。