碧いラフレシアの花 その168 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

KENちゃんは毎日真帆にマメに電話して来た。

時々1日、2,3回真帆に電話をかけてくる時もあった。


ホテルの部屋からKENちゃんが真帆に電話しているのを見ながら、TAKAがぼんやりとしながらタバコを吸っていた。


夕方になってフロントの人がTAKAの部屋に電話を回した。


さゆりさんが「体重が20kg増えて妊娠中毒症になった・・。」と電話でTAKAに泣きべそをかきながら言った。

「あー、俺医者じゃないから。」

TAKAが冷たく言った。


「あんた、浮気してるでしょ?」さゆりさんが恨めしそうに言った。

「してないよ。」TAKAが言った。



「赤ちゃんいらないの?」さゆりさんが涙声で言った。

「いらない。」TAKAが答えた。


「わたしたちもう終わりなの・・?」

「さゆりさんが終わりにしたければ終わりだと思うよ。」


「どうしてそういう事が言えるの?」

「25で結婚なんかしたくないし。子供なんか俺は無理だから。」


「ひどい男だよね・・。」

「ひどくはないよ。」


「ツアーから帰って来たら、今後の事について話し合いましょう。」

「あ・・うん・・。」


さゆりさんが電話の向こうでしくしく泣き出した。


「あ・・ごめん・・。俺、これから仕事あるから・・。またね。」

TAKAが電話を切った。