KENちゃんがホワイトデーの夜に真帆を抱いた後に寝転がってタバコを吸い出した。
「いつも記念日に・・やるよな・・俺らは・・。」
KENちゃんがぼそっと言った。
「そうだね。KENちゃん性欲強いからね・・。」
「あーあ、喉が痛い。タバコ辞めようかな。TAKAじゃないけどもうバンド辞めたくなる・・・。ヴォーカリストいやだぁ・・・。つらい・・。」
「辞めちゃいなよ!」
「おい・・・。」
「だってKENちゃん、あんなにいっぱいチョコ持って帰るんだもん。音楽なんかやらないならやらないで女が来なくなるからいいよ。」
「そんな理由かぁ・・。」
「だってKENちゃんだから好きなんだもん。普通のおじさんになっても、髪黒くなっても、太っても・・やっぱり好きだからね。KENちゃん、お父さんの工務店継ぎなよー。私も漫画が鳴かず飛ばずになったら、漫画のアシスタントのおばさんか、工務店のおかみになってあげる。でもKENちゃんだったら何でもいいし、貧乏でもまあ、いてくれればいいよ。」
「あはは・・・。」
KENちゃんが嬉しそうに布団にうつ伏した。
「俺・・辞めちゃおうかなぁ・・・。」
「辞めちゃえ!辞めちゃえ!」
「あー、そう言ってもらえると嬉しいな・・。生きていくのが楽になるぅ・・。」
KENちゃんがにっこり笑った。