碧いラフレシアの花 その162 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


そのうちにKENちゃんが出てきた・・・。

相変わらずKENちゃんが真帆にべったりとくっついた。


真帆は心あらずだった。








KENちゃんがタウン誌で調べたイタリア料理のお店は美味しかった。

何故か真帆は昔スペイン料理のレストランに連れて行ってくれた田中さんを思い出した。

田中さんはどうしているんだろう・・・。


もし、もし・・・

KENちゃんじゃなくて田中さんを選んでいたら・・・

田中さんは今頃課長さんで・・・

相変わらず高いものとか買ってくれるんだろうな・・・。


ある意味TAKAと真帆の不安定で孤独なバックグランウンドは似ていたし・・・

真帆が田中さんに走るように

TAKAがさゆりさんに走ったのだ。

それは真帆には何となく分かる気がした。


KENちゃんが真帆の手を会計の時しっかり握った。




KENちゃん消えたら


もう私には何もないよ。



レストランの外に出たら


生暖かい


春風が吹いていた。


街頭がぼんやりとKENちゃんの青い髪を照らしていた。



KENちゃんがキスしながら舌を入れてきた。