碧いラフレシアの花 その161 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

なんでこんな女の人と・・・。

真帆は納得がいかなかった。


ただTAKAがこの人に堕ちた理由が分かるような気がした。


TAKAがこの女の人の事を「さゆりさん」と呼んだ。

TAKAが自分が抱いた女を「さん」付けするとは意外だ。

さゆりさんはこの業界で・・スタイリストとして下積みを積んで・・・ちゃんと生き残れるガッツと懐の深さを持っていた。

ただ処女をTAKAに捧げておろおろしていた当時18歳グルーピーの真帆とは違った。

スタイリストとしてはトップクラスでB級バンドのフロントマンのTAKAなんか知る訳がなかった。

最初からそういう対象として見ていなかったから、返ってお互いに安心感を与えたらしい。

だからすぐにTAKAと寝てそのままぽしゃっていった真帆や美奈とは違う次元の付き合いをしているようだった。


真帆は自分よりも8歳上の地味な目に太いアイライナーをくっきりと引いたさゆりさんを見た。

TAKAが「さゆりさん、待たせてごめんなさい。」と言っているのを聞いた時、自分の存在価値が全部否定された気がした。

KENちゃんがプレゼントしてくれるディナーの事とかも心から消えていった。

こんなものを見たくなかった。





TAKAのペットだった自分とこの人は違うんだ・・・。