碧いラフレシアの花 その160 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


そのうちに本格的に春が来た。


KENちゃんがホワイトデーのお返しに真帆にイタリア料理をご馳走してくれる・・と言った。


別に結婚している訳でもないのに家賃とか全部払ってくれるだけでも御の字なのに


いちいちイベントとかを覚えているのが嬉しかった。


真帆の漫画の原稿料は全部真帆の洋服とかエステ代に消えた。

時々原稿料から服を買ってあげると

KENちゃんは

ありがとう・・・

と本当に嬉しそうにしている

可愛い人だった。



ホワイトデーはバンドのリハーサルで


終わるまでドアの外で真帆はKENちゃんを待っていた。


他にも20代後半の女の人が

誰か他のメンバーを待っていた。


赤いベリーショートの髪を

つんつんさせた

TAKAの年上の彼女のスタイリストさんだった。


終わってすぐにTAKAが出てきてその人に話しかけた。


全然綺麗じゃない・・・。

真帆は何故か憤りを感じた。

まだその点においては

美奈のほうが納得がいった。


でも無愛想なTAKAが優しそうに話しかけていた。


真帆は嫉妬を覚えた。