元旦の夜遅くKENちゃんとTAKAが真帆の家に戻ってきた。
またTAKAが戻ってくるとは知らなかったので真帆が露骨に嫌な顔をした。
TAKAが悲しそうな顔をした。
1月2日の朝にTAKAが、合鍵で美奈が部屋に侵入してTAKAのベースを売ってドラックを買うのではないかと心配しだした。
KENちゃんとTAKAがもう一度TAKAのアパートに戻って鍵を開けた。
部屋は出かける前と同じ状態で散らかっていたが、別にツアー前と同じ状態で別状はなかった。
KENちゃんとTAKAが割れたビール瓶を片付けて、破れたステージ衣装をゴミのビニール袋に入れた。
正月3が日を過ぎてからでないと、何も出来ないので、とりあえずその日はまた真帆の家に帰った。
留守電に「あんたなんか最低!もう死んでやるー!脅しじゃないわよー!」という美奈の叫びが入っていた。
メッセージは昨日付けだった。
夕方にそっとKENちゃんとTAKAが美奈のアパートに行って様子を伺った。
人気は全くなく、空家のようだった。
となりの人が出てきたので「ここに住んでた女の人どうしましたか?」とKENちゃんが聞いてみた。
「おととい、引っ越して行きましたよ。」と言った。
美奈は真帆みたいにプレゼントに電話番号を書いて、ぽっとTAKAの人生に現れたので、全くTAKAとは接点はないし・・・そのままどこに行ったかは分からなかった。
3が日が過ぎて、TAKAがアパートの鍵と電話番号を変えた。
それっきり誰も美奈がどうなったか分からなかった。
約1年前にTAKAに捨てられて死にそうな気持ちになった真帆の代わりに
1年後美奈がドラッキーでボロボロの状態になって
TAKAに捨てられて消えた。
生きているのか死んでいるのかも
誰にも分からなかった。