東北の宿泊先のホテルに着いた時、乱人君がステージ衣装を持ってTAKAとKENちゃんの部屋に来た。
「昨日、電話で言われた、ステージ衣装持ってきた。サイズは同じだからイケると思う。」
「うううう。この可愛さとサイケデリック感がすごいなぁ。俺インド人みたいなの、かーなり苦手だぞ。」TAKAがうなった。
「他にももっと普通のとかあったけど、そうすると被るから俺がその後着れなくなるから・・。ごめんね。」乱人君が笑いながら言った。
「要するにこれは余りか?」TAKAが聞いた。
「うん・・。ごめん。俺もさすがにこれは着れない。マリちゃんがくれたんだ。」乱人君が答えた。
「ジャイ子か!」KENちゃんが乱人君のグルーピー、マリちゃんを思い出して言った。
「よかったねー。TAKA。ジャイ子の見立てでこんなに可愛くなって!」KENちゃんが笑い出した。
「マリちゃんがこういう銀のラメのすだれみたいなスカーフもくれたよ。TAKAちゃん、このピンクのペイズリーのちょうちん袖シャツにピッタリじゃない?」乱人君がコーディネートを提案した。
「オマエ、これ着れるのかよ?」TAKAがぼやくように言った。
「いやだ・・。」乱人君が言った。
「ああ、もう服買う時間も金もないから、腐れヒッピー衣装でステージに立つよ。ああ、最悪っ。」
TAKAが情けない声で言った。