KENちゃんとTAKAがK市のTAKAのアパートに着いたら、家の中は荒れ放題だった。
美奈が暴れた後だった。
TAKAが台所の戸棚を調べたら大麻と覚せい剤が全部消えていた。
「あいつがみんな持って逃走した・・。」
TAKAが疲れたように言った。
「他に盗まれたものとかない?」KENちゃんが聞いた。
「いや、特に金目の物はないから・・。楽器とかあいつが持って行ってもしようがないし・・。」
台所の床にビール瓶が割れて散乱していた。
「ひぃー。強烈。」KENちゃんが呆れていた。
「あー、ひでぇ。ひでぇよ。」TAKAが嘆くように言った。
TAKAのステージ衣装が全部ハサミでズタズタに切られていた。
「もう、これ、鍵変えるうんぬんじゃなくて引っ越したら??恐ろしいよ。」KENちゃんが言った。
「KENちゃん、東北のイベントとツアーは明日出発だよね。もう時間ないし・・。いいや・・。このままにして帰って来たら引っ越そうと思う。」
「なんでまた・・ここまでおかしくなったの?」KENちゃんがTAKAに聞いた。
「ちょっとクスリを教えたら勝手に向こうがハマって、自分で買い出してやめられなくなったみたい。それで別れるって言ったら発狂されて殺されそうになった。」
「うわー、TAKAちゃんしっかりしてよ・・。もうドラックと女はやめてよー。いつか間が悪ければ死ぬよ。」
「あ・・あのさ・・。今日オマエん家泊まらせて。ステージ衣装、乱人が同じくらい背が高いからあいつに電話して借りる。妙に俺の服が可愛くなるけど仕様が無い・・・。」
「えー、いいけど。人の愛の巣に来て欲しくないなー。」KENちゃんが苦笑しながら言った。
「俺がキチガイに殺されてもいいのか?えっ?」
「わかったよー。」