碧いラフレシアの花 その149 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


KENちゃんとTAKAがK市のTAKAのアパートに着いたら、家の中は荒れ放題だった。

美奈が暴れた後だった。

TAKAが台所の戸棚を調べたら大麻と覚せい剤が全部消えていた。

「あいつがみんな持って逃走した・・。」

TAKAが疲れたように言った。

「他に盗まれたものとかない?」KENちゃんが聞いた。

「いや、特に金目の物はないから・・。楽器とかあいつが持って行ってもしようがないし・・。」


台所の床にビール瓶が割れて散乱していた。

「ひぃー。強烈。」KENちゃんが呆れていた。


「あー、ひでぇ。ひでぇよ。」TAKAが嘆くように言った。


TAKAのステージ衣装が全部ハサミでズタズタに切られていた。


「もう、これ、鍵変えるうんぬんじゃなくて引っ越したら??恐ろしいよ。」KENちゃんが言った。

「KENちゃん、東北のイベントとツアーは明日出発だよね。もう時間ないし・・。いいや・・。このままにして帰って来たら引っ越そうと思う。」

「なんでまた・・ここまでおかしくなったの?」KENちゃんがTAKAに聞いた。

「ちょっとクスリを教えたら勝手に向こうがハマって、自分で買い出してやめられなくなったみたい。それで別れるって言ったら発狂されて殺されそうになった。」

「うわー、TAKAちゃんしっかりしてよ・・。もうドラックと女はやめてよー。いつか間が悪ければ死ぬよ。」


「あ・・あのさ・・。今日オマエん家泊まらせて。ステージ衣装、乱人が同じくらい背が高いからあいつに電話して借りる。妙に俺の服が可愛くなるけど仕様が無い・・・。」


「えー、いいけど。人の愛の巣に来て欲しくないなー。」KENちゃんが苦笑しながら言った。


「俺がキチガイに殺されてもいいのか?えっ?」


「わかったよー。」