TAKAが水割りをがんがん飲んでいた。
KENちゃんはそうでもなかった。
朝方になってTAKAが酔っ払って完全に潰れた。
また去年みたいに早苗とバイバイした。
TAKAは具合が悪いので真帆とKENちゃんの家にしばらく置いて欲しいと言った。
「俺の家の近所だから美奈さんの家に行けばいいのに。」
KENちゃんが言った。
「美奈とは別れた。」TAKAが言った。
KENちゃんが・・あっ・・・そう、という顔をした。
「ちょっと休んでから自分の家に帰りなよ。」KENちゃんが言った。
「ちょっと自分の家に帰れない事情が出来た。」
「何?それ?」
「あとで、話す。」TAKAは青い顔をして答えた。
それから去年の12月みたいに、今度は真帆とKENちゃんが酔っ払ったTAKAを運んだ。
始発の電車に乗るときに地平線から太陽が昇る前のローズ色に照らされた厚い雲が見えた。
昔好きだった男の子を抱えるようにして真帆はKENちゃんと電車に乗った。