碧いラフレシアの花 その146 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



TAKAが水割りをがんがん飲んでいた。

KENちゃんはそうでもなかった。


朝方になってTAKAが酔っ払って完全に潰れた。


また去年みたいに早苗とバイバイした。


TAKAは具合が悪いので真帆とKENちゃんの家にしばらく置いて欲しいと言った。

「俺の家の近所だから美奈さんの家に行けばいいのに。」

KENちゃんが言った。

「美奈とは別れた。」TAKAが言った。

KENちゃんが・・あっ・・・そう、という顔をした。


「ちょっと休んでから自分の家に帰りなよ。」KENちゃんが言った。

「ちょっと自分の家に帰れない事情が出来た。」

「何?それ?」

「あとで、話す。」TAKAは青い顔をして答えた。


それから去年の12月みたいに、今度は真帆とKENちゃんが酔っ払ったTAKAを運んだ。


始発の電車に乗るときに地平線から太陽が昇る前のローズ色に照らされた厚い雲が見えた。

昔好きだった男の子を抱えるようにして真帆はKENちゃんと電車に乗った。