碧いラフレシアの花 その143 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



TAKAと真帆が美奈を引きずるように運んだ。

美奈は何かブツブツと寝言の様な独り言を言っていた。

少し薄気味が悪かった。


「昔、こうやって酔っ払ったKENちゃんを家まで運んだね・・。」TAKAがぼそっと言った。

「うん・・。一年くらい前だね。」真帆が答えた。

「なんか幸せそうだね。」TAKAが言った

「う・・ん。仕事もやりがいがあるし・・。KENちゃん・・優しいし。」真帆が言った。

「俺と違うね。」TAKAが言った。

「え・・、B・B売り上げいいし・・凄くいいと思うよ。」真帆が焦ったように言った。

「まあ、思ったよりはね。」TAKAが答えた。


美奈のアパートに着いて、美奈を二人でベットに寝かせた。

「美奈さん大丈夫かな?」真帆が聞いた。

「いつもこいつ、こんなんだよ。」TAKAが答えた。

真帆が引きつった。

美奈はぐったりとしていた。2人の会話に気がつける状態ではなかった。


「もう、帰るね。」真帆が言った。

「う・・うん。真帆も元気でね。俺のヘンな漫画ありがとうね。」

「あはは。あれは原本を高校生の時に描いていて・・御本人様とこうなるとはまだ全然知らなかったんだよ。あとあんなので賞を取って、連載が決まるとは思ってなかった・・。」


「あ・・うん・・。真帆、色々ごめんね。」TAKAが言った。

「ごめんって・・?何を?」真帆が言った。

「いや、KENちゃんと寝て借金返さないと別れるぞとか・・・鬼みたいな要求出して・・ごめんね。」TAKAが言った。

「あ・・あ。でも私がその前に浮気したから・・。いいよ。いいよ。気にしてないから。」


「ねぇ・・戻って来てくれない・・の?」TAKAが聞いた。

「いや、KENちゃんの事が好きすぎて・・ちょっとそれは無理だよ。」真帆が答えた。



TAKAは何も答えなかった。


真帆が帰るとき・・・

「KENちゃんと駄目になったら、いつでも戻って来て。ずっと待ってるから。」とTAKAが言った。


真帆が「うん、KENちゃんと駄目になった時は・・TAKAが慰めてよ・・。」と答えた。