碧いラフレシアの花 その131 田中さんの人生敗者復活偏 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


田中さんは深夜TVを見ていた。

お気に入りのエロい深夜TV番組が始まるまで、他の色々なチャンネルに変えて見ていた。

ひとつ11チャンネルで音楽番組がやっていた。


若いバンドの男の子が二人出ていて「次は僕達の最新のシングルのプロモーションビデオです。」とか言っていた。

1人は金髪で1人は髪が青かった。


「んじゃ、観てね!」とか言ってそのうち青い髪の男の子が画面に向かってピストルを撃つアクションをした。

金髪のほうが中指を立ててにやっと笑った。


男の化粧なんて・・まあ、世も末だ・・と田中さんは思った。


何となく青い髪の方は真帆が惚れて自分が散々な目にあったクソガキに似ていた。

アレっ?そうなのかな・・?と一瞬思ってまじまじ観たけれど、あんまりにも目張りと暗い赤の口紅が濃くて人物の特定はできなかった。


真帆はどうしたらあんなおかしい感じの男の子を愛せるのか趣味を疑った。


田中さんは今自分が観ている金髪と青い髪の男の子は実際に、真帆の人生の最愛の男の子二人だとは夢にも思わなかった。



田中さんは自分の女性遍歴について考えた。


W大学経済学部3年生の時、同じクラスの男の子の家に遊びに行った。

その男の子の家によく遊びに行っていたら、その子の4つ年上のお姉さんにデートに誘われた。お姉さんは地味で普通の顔をしていた。

それが田中さんの人生初のデートだった。

その時ホテルに行って童貞を失くした。


田中さんが卒業する前にアパレルの大企業に内定が決まった。

あんまりモテない感じの4つ年上のお姉さんが青田買いに走り、結婚してくれとプッシュした。

田中さんも自分に自信がなくてウブだったし、お姉さんが適齢期だったので・・・・

卒業して田中さんが23歳でお姉さんが27歳の時に結婚した。


すぐに子作りしたが、お姉さんは不妊症で、排卵日にマシンのように毎月強制的にやらされて・・・

セックスが嫌いになった。

結婚して5年で・・・冷たい夫婦仲とセックスレスを経て・・・田中さんは28歳で離婚を決意する。



離婚した後は若い女の子を金で買っていたが・・・

あんまり幸せではなかった。


急に舞い降りた・・

真帆が自分の天使のように


思えた・・・


それが・・・


あんな間の悪い事になり・・・


30歳で会社を首になった。