碧いラフレシアの花 その127 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

新居はまあまあ広いアパートだった。

真帆が全部割り缶でいいよ・・と言ってもKENちゃんが払う・・と言った。

それで家賃や光熱費や食費はKENちゃんが払って、自分の洋服とかは真帆が自分のお財布から払う・・とのことだった。

KENちゃんは高校を中退してから家から通って真面目に肉体労働系の仕事をしていたのでお金はそこそこあるようだった。

あと契約金とかあるからあんまり心配しなくていい・・と言ってくれた。

楽器屋さんとかでちんたらバイトして店長と喧嘩して辞めたり、大麻やクスリで浪費して首が回らなくなるTAKAとは、KENちゃんは違うタイプの人だった。


引越し先で箱から物を出しながら、真帆はお母さんの事を考えた。

お母さんには付き合っている人もいないでただ生活だけがあった。

真帆が物心付かないうちから貧しい母一人子一人だった。

多分田中さんなら一緒に暮らしても怒らなかったのかもしれない。


田中さんはどうしてるのだろう・・。


TAKAはどうしてるのだろう・・・。



夜になって布団を並べてKENちゃんにお母さんの事を話してみた。

KENちゃんの家はお父さんがずっと他に愛人さんがいて、お母さんは他に付き合っている男の人がいるのだそうだ。

KENちゃんのお父さんに女の人がいるのは分かる気がするが、あの普通のおばさんみたいなお母さんに男がいたのは驚きだった。

そう考えるとKENちゃんのお母さんはそこそこいい暮らしをしていて、それなりにおいしい思いをしていそうだ。


不器用で何ひとついい事がない自分のお母さんが悲しく思えた。



そういうのも含めて運なんだろうか・・・・。


KENちゃんが「寒い・・。」といいながら真帆のパジャマの下だけ脱がした。

ゴムを着けて挿入した後、激しく突きながら・・・

「俺が養うから浮気しないでね・・。」と言った。

それから「俺の性欲は真帆で処理するから。」と言った。


暗闇の中で電気ストーブのオレンジ色の光がぼんやり見えた。


「KENちゃん、赤ちゃんが出来たらお嫁さんにしてくれる・・?」と真帆が何故か聞いてしまった。

「うん。子供可愛そうじゃん。」とKENちゃんが答えた。


寒いアパートだったけどKENちゃんの息がはぁはぁいっていて、KENちゃんの汗が真帆のミッキーマウスのパジャマの上にしたたり落ちた。


「KENちゃん・・・愛してる・・。ツアーの時浮気しないで・・・。」

「しない・・。」

「KENちゃん性欲強いもん・・。心配。」

「あ・・ひとりでオマエのこと考えて始末する。」

「あ・・KENちゃんが出て行ったら・・あたし泣くよ。どうにか生きていくんだろうけど・・・。寂しいよ・・。」





KENちゃんと真帆が二人でイッて、その後は二人で抱き合ってぐっすり寝た。