引越しの当日の朝、真帆は郵便を受け取った。
少女漫画雑誌Rの編集部からだった。
真帆は中を読んでびっくりした。
真帆は新人賞を取っていた。
新人賞を取った作品は2月号に読みきりとして掲載されるのだそうだ。
真帆は嬉しくて涙ぐんだ。
多分会社の寮から引っ越す日にこういう知らせを受け取るという事は何かの意味があるんだと思った。
皮肉な事に受賞作は真帆が高校生の時描いた作品で、憧れのTAKAが模倣キャラとして炸裂している作品だった。
あの頃は処女でこういうの描けたんだよな・・・とかちょっと思った。
KENちゃんがすぐに家に来て「よかった。よかった。」と一緒に喜んでくれた。
KENちゃんは真帆を見直した。
KENちゃんは真帆がぼぉーとしていても、時々面白いことを言う子だと既に気がついていた。
その後真帆がKENちゃんに「実は死んだお父さんは売れない絵描きだったんだよ。私は見た目もお父さん似だそうだよ・・。」と言った。
KENちゃんは真帆にハマっていた。
「私は料理は下手だからね。ごめんね。」と真帆が言った。
その後呆れるくらい真帆の料理はひどいと、KENちゃんは同棲した後気がついた。
それ以外はKENちゃんのほうからは何も文句がなかった。
KENちゃんは真帆をTAKAに絶対返還したくなかった。