碧いラフレシアの花 その73  | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


早苗が真帆の隣にいたTAKAに挨拶をした。

「真帆がプレゼントあげた時隣にいたんですけど・・覚えています?」

「知らね・・。」

TAKAがぼそっと言ってその場を立ち去った。

側で見ていた乱人君が「ファンから貰った花束いっぱいあるから持っていかない?」と早苗に声をかけて機嫌をとった。

それから二人でバンの中に消えていった。


パーティはドリンク代とか全部無料だった。

誰が払ってるのかは知らなかった。

早苗は乱人君と気が合うらしく、向こうにお笑い芸人のAがいるとはしゃいで二人でサインを貰いに行った。


それからKENちゃんとTAKAの絡み酒がひどくなった。

ある意味この2人は似ていると思った。


特にKENちゃんは飲みすぎだと思った。

KENちゃんが自分のカクテルの中のさくらんぼを真帆のカクテルの中に水没させた。

「俺、さくらんぼ嫌いなの。」とか言っていた。

もうろれつが回らないでKENちゃんは泥酔状態になっていた。


夜明け前に打ち上げはお開きになった。

早苗は他のメンバーとファミレスで始発を待つことになった。

千鳥足のKENちゃんをTAKAとひきずって、違うファミレスでTAKAの家に行く始発を待つことになった。

「真帆、ありがとう。また誘ってね。」

早苗は乱人君の横でにこにこしていた。

早苗の赤い口紅が取れて輪郭だけがくっきり残っていた。


KENちゃんは予想外のいらない荷物だった。

TAKAと二人のメジャーデビューの記念の一夜がこの嫌な感じのバンドメンバーでちゃらになったと真帆は不愉快だった。

道に置いていきたいとまでも思った。