真帆がS宿のNマートに着いたら遮光ガラス張りのバンドのバンが止まっていた。
本当にTAKAが立っていた。
TAKAは黒のスキニージーンズにどくろのスカーフを着けていた。
TAKA・・本当にかっこいい・・。
真帆は久しぶりに愛する人を見てもっと好きになっていった。
TAKAの横にローディーで運転手のしんちゃんという男の子が立っていた。
しんちゃんが自己紹介をした。背が小さくてTAKAよりも年下だった。優しそうな男の子だった。
TAKAは本当に無愛想で不機嫌の極みだった。
「金を返すから。」とぼそっと言って、財布から3万円を出した真帆に言った。
「返してくれなくても良かったのに、TAKA。どうしたの?何か怒ってるの・・?」
TAKAが返事をしなかった。
真帆がシャネルの財布を開けて3万円をしまった。
TAKAが「すげえ、財布だな!お前は高そうになった!ちょっと見ない間に高そうになった!」と嫌味たっぷりで言った。
「そんなことないよ・・。どうしたの?TAKA・・。何を怒っているの??お願い言って・・。」
「お前K市の商店街のところで中年のオヤジとキスしてたろっ?見たんだよっ!!」
真帆が青くなった。
「しんちゃん、お前も見たよなーっ?」
TAKAがしんちゃんのほうを見て叫んだ。
「見ました・・。」
しんちゃんがそう言ってバンの中に消えた。