碧いラフレシアの花 その62 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


真帆がS宿のNマートに着いたら遮光ガラス張りのバンドのバンが止まっていた。


本当にTAKAが立っていた。


TAKAは黒のスキニージーンズにどくろのスカーフを着けていた。


TAKA・・本当にかっこいい・・。


真帆は久しぶりに愛する人を見てもっと好きになっていった。


TAKAの横にローディーで運転手のしんちゃんという男の子が立っていた。


しんちゃんが自己紹介をした。背が小さくてTAKAよりも年下だった。優しそうな男の子だった。


TAKAは本当に無愛想で不機嫌の極みだった。


「金を返すから。」とぼそっと言って、財布から3万円を出した真帆に言った。

「返してくれなくても良かったのに、TAKA。どうしたの?何か怒ってるの・・?」

TAKAが返事をしなかった。

真帆がシャネルの財布を開けて3万円をしまった。

TAKAが「すげえ、財布だな!お前は高そうになった!ちょっと見ない間に高そうになった!」と嫌味たっぷりで言った。

「そんなことないよ・・。どうしたの?TAKA・・。何を怒っているの??お願い言って・・。」

「お前K市の商店街のところで中年のオヤジとキスしてたろっ?見たんだよっ!!」

真帆が青くなった。

「しんちゃん、お前も見たよなーっ?」

TAKAがしんちゃんのほうを見て叫んだ。

「見ました・・。」

しんちゃんがそう言ってバンの中に消えた。