ついに12月2日になってしまった。
もうこれはおかしい・・と真帆は気がついた。
明日がギグじゃんよ。
何で電話ひとつないんだよ・・。
真帆は情けなかった。
どうもメジャーデビュー前夜に捨てられたらしい。
デビュー記念のおひろめにギグの後に新しい女を見せびらかすのか・・?
この日の為に12月3日、4日といとこの結婚式だと会社に嘘をついて休みをとったのだ。
これは一体なんなのだろう・・?
真帆は電車に乗ってTAKAの家に行った。
二人の愛の温度差に気が狂いそうになった。
夜にボロイ青いトタン張りの家にたどり着いた。
玄関が閉まっていた。
ドアを叩いたら労働者風のおじさんがぬっと現れた。
相変わらず玄関に男の靴だけが散乱していた。
おじさんのものらしき地下足袋とかもあった。
でもTAKAのブーツとかはなかった。