碧いラフレシアの花 その58 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


TAKAからは全く連絡があれからなかった。


本屋でロック雑誌を立ち読みしたらメジャーデビュー記念ギグが12月3日になっていた。


早苗に大風呂敷でライブの後の打ち上げに一緒に出ようよ・・なんて言った事を後悔した。


だいたいTAKAがどこで何をしてるかなんて真帆には全く分からなかったし、向こうも知らせる必要はないと言わんばかりの態度をいつも取る人だった。


おまけに電話もこちらからはかけられない。


真帆は日に日に不安になった。

この時点でTAKAが他のグルーピーに乗りかえた可能性は大きくあった。

それはありそうな話だった。


早苗が電話をしてきて「打ち上げの詳細」を聞いてきた。

そんなのTAKAの口約束で真帆は何も分からなかった。


「直前にならないと分からないから・・。」と真帆は言葉を濁した。

苦しい言い訳だった。

早苗もこれは怪しい雲行きだと思い・・「また電話するから・・。」と傷つけないように真帆に言った。


ただただ好きなだけなんて馬鹿みたい・・。

真帆は泣き出した。


もしかしたらお金返すのがいやになって逃げちゃったの・・?

TAKA、お金なんかいらないんだよ・・。

田中さんから貰ったお金だって全部あげるよ。

本当に愛しているのに・・・

どうして分かってくれないの・・?


涙がこぼれてとまらなかった。