碧いラフレシアの花 その57 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


田中さんが真帆を4つんばいにしてオモチャを真帆の中に入れた。

前の穴と後ろの穴に同時に入れられるオモチャだった。

振動が2箇所で響いて真帆がすぐに変な声を出してイッてしまった。


それから田中さんがゴムをつけて真帆の中に出した。







日没の頃に田中さんが真帆を駅まで送った。

ずっと二人で手をつないで歩いていた。

「真帆の好きな男の子は何をしている子なの?」と田中さんが聞いてきた。

「バンドでベース弾いてる。」

田中さんがふーんと冷たい顔をした。

「いくつ?」

「23。」



田中さんはそれ以上もう何も言わなかった。



田中さんがそれから立ち止まって真帆に激しくキスをしてきた。


「付き合おうよ。」

田中さんが言った。

「いや・・それは・・。」

「そいつはもうやめろ。先がないぞ。」

真帆は何も答えなかった。


「クリスマス一緒にディズニーランドの隣のホテルとか泊まらないか?」

「いや・・、それは・・。」

どこかでTAKAがクリスマスに誘ってくれるのではないかと期待していた。

でもそれはなさそうだった。

「ちょっとクリスマスの事考えておいてよ。予約しなきゃいけないから・・。」

真帆は何も答えなかった。


駅までそのまま二人で手をつないで歩いた。


11月が終わろうとしていた。


TAKAに初めて抱かれたのは春だった。


もうすぐ冬になろうとしていた。


赤い夕焼けの中に宵の明星が輝いていた。

冷たい澄んだ空気の中で光る綺麗な一番星だった。