碧いラフレシアの花 その35 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



田中さんがコーヒーを注文して、真帆がウーロン茶を注文した。


ここ数日妊娠のせいか気分が悪かった。


「どうしたの?具合悪いの?」田中さんが真帆の顔色の悪さに気がついた。


とりとめもない無駄話をした。

田中さんが釣り用にボートを買ったから真帆も一緒に乗らないか・・?と言ってきた。

そんなものには乗りたくなかった。


ウェイトレスがウーロン茶を真帆の前に置いて、コーヒーを田中さんの前に置いた。

コーヒーの香りが胃に直撃した。

そのまま吐きそうになって真帆が婦人用トイレに駆け込んだ。


ピンクの洋式便器の中にそのまま嘔吐した。

吐きながら涙が出た。

酸っぱい胃液が鼻にまで染みて、涙と混じってぐちゃぐちゃになった。


ついにつわりが来た・・と真帆は情けなくなった。