碧いラフレシアの花 その23 田中さんが来た | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

10月のなかばに真帆の勤めている百貨店で飲み会があった。


S宿のパブでカラオケとかをした。


百貨店の課長とか、真帆の会社の営業さんとか、隣の店の会社の社員さんたちと飲んだ。


真帆の隣に田中さんという人が座った。

背が高くてがっしりとした人だった。趣味が釣りとスキーで30歳で離婚歴があった。子供はいないそうだ。

田中さんも真帆も酔っていたせいかよく話した。

みんなが見ていないときに田中さんが名刺に自宅の電話番号を書いて渡した。

田中さんが真帆の電話番号も知りたがっていたので、真帆も田中さんの違う名刺に寮の電話番号を書いて渡した。


田中さんは真帆が勤務してる隣の店の営業さんで会社が違った。

よく営業で隣の店に出入りしていた。

真帆が店の前のマネキンに服を着せていたりすると目があった。

顔の表情から真帆に好意があるのは何となく分かった。

でも見た目も中身もおじさん過ぎて真帆はあまり田中さんに興味がなかった。


酔った勢いで言われるままに電話番号を教えていた。