宇宙戦艦ヤマト1974秘蔵資料1 | プラモジンガーJの宇宙戦艦ヤマトプラモ入門!

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JIUKOの私的見解によるプラモファンのための新たな模型の楽しみをハナ歌にのせて紡いで行くブログ!

本日は、プラモデルから離れて少~しディープなヤマト話であります。

 

先日ちょっとだけ触れました最初のヤマトのカラーイラストのお話。

 

当初の企画書に載っていたヤマトって、こんなだったんですよね。

企画書用に描き起こされた松本零士センセ参加前のヤマトであります。

(すみません、スキャンがうまく行かずに画像が暗くて申し訳ない…汗)

 

この画稿については、専門誌でよく書かれておりますが、大先輩I氏が生前残されたこの本

 

で経緯や企画書の内容について語られているので、そちらをご参考にしていただければと思います。

 

 

で、今回のお題はこちら。 

松本センセ参加以降に提出された企画書のヤマトであります。

 

本日はこの画についての秘蔵資料でございます。

 

そもそもこの画稿(I先輩は「ヤマト背景画」と称しておりました。)の原版がどんなものだったのか・・・

 

それはスバリこれ!

じうこ秘蔵画像その1

 

たぶんこれって、公の場で出たことないのではないかと思っているんですが・・・?

(もしも何かに掲載されているようでしたら、どなたか掲載資料教えていただけると助かります。)

 

画稿自体は横幅6~80㎝くらいの大きさに描かれていて、主砲やアンテナの先端に修正跡が確認できます。

 

そしてこの画の下絵となったと思われるのがこちらで、

じうこ秘蔵画像その2

 

大きさは不明(たぶん設定画)ですが、白い用紙に描き込まれた内部メカニック図であります。

 

また、私の手元にあるこの画像は、キリヌキ用として業界ならではの複写の仕方がされておりました。

 

 

これらの画を堪能しやすいのがこの商品。

1974年の放送当時に発売された朝日ソノラマのソノシートであります。

 

細かい内容については、いずれまたレコードなのどの紹介時にさせていただきますが、この中に封入されている図解大ポスターが、もっとも今回の画稿を楽しめるものではないかと思います。

 

そのポスターがこれ。

アナログのシングルレコードジャケットサイズ✕4の大きさで、両端を折った状態で見られる図版になります。

 

一見、上の秘蔵画像その1とほぼ同じように見えますが、よくよく見るとヤマト自体を切り貼りしている様で、秘蔵画像その1の画稿から切り出したにしては切り抜き処理が甘いので、もしかしたら秘蔵画像その1の複写(写真)を別の背景画に切り貼りしている可能性が高いのでは? と勝手に憶測しております。

 

そのためか、秘蔵画像その1にはないクラックが艦首波動砲付近に発生しているのがわかります。

(う~~~ん、きっとうまく貼れなかったのか、貼ったり剥がしたりしてできてたりして・・・苦笑)

 

そして、この図版がそのまま企画書などで使われた図版なのかと思いきや…

 

ステロイドベルトは同じでも、上のポスターではベルト周囲が発光(?)した感じのエフェクトがあり、赤い地球(と思われる惑星)がない・・・

 

こりゃ一体どういうことなのか???

 

もっっとも、このキリヌキヤマト(と勝手に命名)は、TVシリーズ製作前のパイロット版の映像にも出演していて、そちらは暗い背景(宇宙)に単独で浮いているだけ。

 

ま、そんなこんなで、たぶんこのキリヌキヤマトの変遷が見えてくる日も来ることでしょう。

(って、お前が答え出さんのかい! 怒)

 

でもって、ポスターの両側を開くと…

上記の画像がそのままの大きさで内部図が見られるという、いわゆる“観音開き”を効果的に使った楽しいポスターになっております。

 

基本的にこの画稿は、秘蔵画像その1とその2の組み合わせで作られておりますが、フェアリーダー部や、艦橋などの構造物がその1とその2では若干異なっているため、船体部分のみの掛け合わせになっていることがわかります。

 

この合成(?)について、I先輩は先の本の中で、メカ部分をセルでトレスして白塗して重ねた…というような記述を残されておりますが、私的には単なる複写のキリヌキを重ねただけでは?と思っております。

 

ま、このメカニック図版は、おそらくこの商材のものがもっとも有名な気もしますが、これ以前に一般に公開された図版が存在します。

 

それがこれ。

放送開始直前に発売された「週刊少年サンデー」であります。

 

この号では、番組改編期の新番組の紹介特集があって、その中で『宇宙戦艦ヤマト』も紹介されております。

 

巻頭のカラーページは逃すものの、松本センセの戦場まんがシリーズ掲載誌であったためか、2色ページで結構大きく取り上げられております。

 

その中で見開きで紹介されたメカニック図

基本的にソノシートのポスターと同一図版のようですが、内部のメカは無彩色。

 

多分メカニック図はこの無彩色バージョンがオリジナルで、その複写を各社が掲載時に彩色などを施してカラー化しているものと推測できます。

(このメカニック図版の複写を手に入れられればその証明になるんですが…ま、今となっては難しいですかね…泣)

 

ちなみに、同号のヤマト特集ページはというと・・・

 

2色ぺーじで片お越しで始まります。その扉が上になります。

 

そして上記のメカニックページを挟んで…

第一艦橋などではなく、なぜか第三艦橋の紹介(笑)

 

ま、これも放送開始前の茶目っ気ということで…(苦笑)

 

たぶんこのページでメカファンが注目するのが右上のガミラス艦。

その元の画像はこれ。

(私の手元にある複写です)

 

それにしても、いくら放送前だからといっても

「地球の敵、ガミラス星の宇宙攻撃機。しつこくヤマトを攻撃してくるが、撃退される。」

って、どんなキャプションだよ!

 

と思わず突っ込まずにはいられません(笑)

 

 

と、ここで補足。

同号の目次であります。

 

いんや~~、ゲッター好きの私としてはたまらんのでありますのね~~~。

 

ちなみに次号では松本センセの「ラインの虎」掲載されてます。

 

でもね、この号の巻頭カラーって、こいつなんすよね…

いんやいんや、豊田有恒先生が関わっておられるのだから文句はないですけどね・・・文句は…(苦笑)

 

 

 

さて、次回はどんな資料が飛び出すか!?