連続だけど続いて値段の違い | 自転車とらのほぼロードバイクブログ

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ロード大好きな元自転車屋です(*^◯^*)
最近はyoutubeで修理動画とかも始めました自転車で面白いと思ったこととか、簡単な自分でできる修理動画とかあればアップしていこうと思います

スポーツ車の値段の違いは、結構わかりづらかったりします

基準はネットで2万代で帰る自転車からどんどんアップグレードしていくと考えてください
まずわかりやすい点として、最初にブレーキや変速機などの見た目に分かりやすい、そして入門だけど少し知識があるような人をくすぐるような「部品的な売り」が強い自転車です
当社でも扱っているDOPPELGANGERなどが去年までそういった思考でした。
今年はだんだん値段を抑えたまま本格思考化してきています

次にフレームの材質
ランクで行くと
「スチール」→「アルミ」→「ハイテン」→「高ランクアルミ」→「クロモリ」→「カーボン」
といった感じでしょうか。

まず、安くて加工のしやすく錆びやすいスチールが安いです
そしてアルミですが、よくわからないアルミは重いし安いです
ハイテンは、ハイテンションスチールで、スチールを鍛造しているため非常に固く、その分整形などの工程でも手間もかかるためやや高め。
同様に鍛えられたアルミも、鍛えられた分頑丈になるし、頑丈になれば薄くもできるためランクが高いほど軽いです
クロモリは、その頑丈さと加工性の良さ、しなりの良さなど非常に優秀な素材ですが、そのものが高く重量もあるため、カーボンが登場した今となってはどれだけ質を上げても「趣味」の域を出ない素材になってしまいました。
そして夢の素材「カーボン」は、非常に合成が高く、しなりは少ないが振動吸収率が高く、疲れが溜まりづらい。何より造形の自由度が高く、思いのままに形を変えることが可能なため、ビルダーが想定した思いを受け止めれる上にエアロ構造も取りやすく何より異常な軽さ。
さらに上のランクに「チタン」の存在もあるが、確かにしなやかさや軽さが際立つ素材ではありつつ、加工が以上に難しく、せっかく最高の素材でも見た目的にクロモリを彷彿させるものや、結局はその造形性の悪さでカーボンには一歩及ばない。しかも価格も異常に高い。

以上を見ると、なんで安い自転車が素材を明記しないのか、なんでランクの低いものはアルミで、ちょっと上がるとフロントフォーク、シートステイなど「部分」だけカーボンかもわかると思います
チタンはある意味問題外なので、最高級はカーボン一色ということになります

でも、高級品はわかりやすいけど、10万以下のやつっていいものついてるけど安いとか、逆にこんな装備でこの値段?ってほど高いことないですか?


実はこの辺が一番重要で
「製造国(メーカーのある国じゃない)」「組立精度」「組立ライン」「最終組立国」などがある。
今、自転車の製造はほとんどが中国で、二位に台湾。そしてメーカー母国といった感じで製造されています
もちろん自社で製造するくらい大事な自転車は品質も良く検査も厳しく、いいものを出してきます(中には例外もあるらしい)
そして
中国。
まず日本に入ってくるスポーツ車で中国製はないに等しい。
といのが、中国は(聞いた話だが)出来高制で働いており、いちいちいいものを作っていたら無駄な上にお金にならないので、決められた基準に満たしていればなんでもokという方式で組み立てているので(働いている人に罪はありません汗)当たり前のように車輪がセンターに組まれてないしエンド金具も斜めについていたりと「精度」を求められない現状があるからです
注目すべきは「台湾」
彼らは人間性が、プライドが高くいい仕事をすることに充実感や誇りを感じる人が多く、その信頼性からスポーツ車の製造に台湾を選ぶ工場を持つメーカーも多く、今や下手なメーカーよりいいものをつくります。
スポーツ社会最大手の「ジャイアント」の工場もありその経験から高級素材のノウハウにも長け、ゴルフ界ではチタンは台湾が独占状態という実はすごい国。

ここで、「じゃあ台湾が一番?」という思いもあると思います
しかし、日産のGTRも限られた工場でしか生産がなく、認定工場でしか修理できないような車のように、
大事な車種は自社管理のもとでつくります

忘れてはいけないこともあります
「じゃあ日本はダメなの?」
極論、世界一の自転車パーツメーカー「shimano」がある国です
日本人の組立は繊細で糞真面目で、金にならないことでも喜んでやる国です
特に手に職を持った人間はその傾向が強い。
だから、日本には高級者専用の「超高級者専用組立工場」というのが存在します
わかりやすく言うと「コルナゴとか組んじゃう工場」です
こんな歴史のある会社の品物を組むには最高の技術と誇りが必要です
実際、グローブライドの肩に聞いてみると「やっぱり全然仕上がりが違う」とのこと。
ちなみに、とうてんとりあつかいの「コラテック」「フォーカス」「ボッテキア」もこの工場で組立が多く、ほかはメーカー自国生産と安い機種でも台湾製で品質は抜群です


話がそれましたね
10万以下の車種の違いは、要は組立や部品を固定する金具などの「目に見えない部分」にお金を使っているからです。
コンポーネントの今年か売りにできないような、特に最安値が5万を切るような自転車が欲しい場合、必ず一度はショップ店員と相談しましょう
「そんなものよりうちのほうがいいから買え」
「お金にならないようなやつに教えない」
なんてクズみたいな店員はそんなにいないはずです。
不安ならうちで聞いてください。自分が知っている範囲であればお答えします

mail@jitensyatora.jpにメールでもいいし、ここにメッセージでもOKです
できれば直接話したほうがわかりやすいですよ(*^◯^*)