アジア経済ニュースNNA ASIAは2020年09月09日に、フィリピン貿易産業省(Department of Trade and Industry of the Philippines)傘下のBOI(Board of Investment/投資委員会)は2020年09月07日に、個人防護具の国内生産が急速に拡大していると明らかにした。
マスクの月産量は6,000万枚と、今年1月時点と比べ10倍に達しているという。
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医療用防護服の月産量は320万枚、非接触式体温計は6万個、人工呼吸器は6,050台となっている。
2020年01月時点では防護服は国内生産しておらず、人工呼吸器は全て輸入に頼っていた。BOIによると、マスクの月産量は年内に6,640万枚に拡大する見通しだという。
貿易産業省は企業に個人防護具の国内生産を促しており、これまでに電子機器製造企業や自動車メーカーなどがマスクや体温計、アルコール消毒液の生産に参入した。
BOIを統括する貿産省のロドルフォ(Rodolfo)次官は国民に対し、可能な限り国産の個人防護具を購入するよう呼び掛けた。
今回の新型コロナウイルスのパンでミックで、フィリピンは新しい産業を誕生させた事例になった。
これは、凄いことである。
このような事例は、フィリピンだけではない。
OECD(Organization for Economic Cooperation and Development/経済協力開発機構)では、COVID-19に対するアフリカの貿易、製造業、知的財産の対応についてのレポート「Africa’s Response to COVID-19: What roles for trade, manufacturing and intellectual property?」を公開している。
今回の新型コロナウイルスのパンでミックでは、多くの人が死んだ、しかし多くの国で不可能と思われることに対応し、多くの国が自信を持ったことだろう。
それこそが、真実の発展である。