アジア経済ニュースNNA ASIA、香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」は2020年03月09日に、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は、新型コロナウイルスの感染「COVID-19」拡大を受けて公衆衛生上の非常事態(Emergency declaration)を宣言したと、地元各紙が2020年03月08日に伝えたと報告した。
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初の国内感染が確認されたことで、感染が一気に広がるリスクがあると判断した。
地方政府を含む財政出動や強制隔離、大規模集会の禁止、渡航制限などがより迅速に決定できるようになる。
今のところ感染者数は6人と比較的少ないが、予防的な措置で感染拡大を防ぐ。
フィリピンの保健省(Department of Health)は2020年03月07日に、初の国内感染が確認されたことから、新型コロナウイルスに対する警戒レベルを危機的水準に引き上げ、大統領に非常事態の宣言を勧告していた。
サルバドール・パネロ大統領報道官(Philippine Salvador Panelo spokesman)は「国民の健康など全ての重要な要素を考慮し、大統領が勧告を受け入れ宣言した」と明らかにした。
非常事態宣言を推奨した理由について、フランシスコ・ティオングソン・デュケ3世(Francisco Tiongson Duque III)保健相は「国内感染はまだ少ないが、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて積極的な対策を打つため」と説明した。保健省は先に、新型コロナウイルス対策として、議会に約20億ペソ(約41億6,000万円)の補助金の承認を要請している。
