WHO、新型コロナウイルス「COVID-19」の危険度を最高レベルに引き上げた。 | 世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

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日本経済新聞 電子版は2020年02月29日に、WHO(World Health Organization/世界保健機関)は2020年02月28日にに、炎を引き起こす新型コロナウイルス「COVID-19」の感染が広がっていることを受け、世界全体の危険度を4段階で上から2番目の「高い」から、最高レベルの「非常に高い」に引き上げたと報告した。

 

また、国境を越えた感染者の増加に歯止めがかからないことから、各国にさらなる対策を呼びかけた。

 

 

https://time-az.com/main/detail/71312 

 

 

発生源の中国では新規感染者数が減る傾向にあるが、ウイルスはヨーロッパやアフリカ大陸などにも広がっている。

 

WHOは、世界的な大流行を意味する「パンデミック」には至っていないとの認識を繰り返した。

今回、危険度を「非常に高い」に引き上げたが、法的な拘束力などが発生するわけではなく、各国に警鐘を鳴らすのが目的だ。

 

WHOは感染者がまだ出ていない国も含めて、最高レベルの警戒態勢を敷くよう促した。

 

は2020年02月28日に記者会見したテドロス事務局長(Dr Tedros Adhanom Ghebreyesus, WHO Director-General)は「明確な懸念だ。(感染の)連鎖を断ち切ることが重要だ」と述べた。

 

一方で、多くの国では感染者が少数にとどまることから、対策を取れば「封じ込めは可能だ」とも述べた。

 

 

2020年02月28日時点の世界全体の感染者数は8万3000人を超え、死者は約2900人に達した。

 

WHOはこれまで、ウイルスの発生源である中国の危険度はすでに「非常に高い」に設定していたが、他の国や地域については、「高い」としていた。

 

WHOの緊急事態対応を担うライアン(Dr Michael Ryan, Executive Director, WHO Health Emergencies Programme)は記者会見で、非常に高いに引き上げたことについて「人々を怖がらせるためのものではなく、リスクが上がっていることを各国に示すためのものだ」と説明した。

 

日本と韓国でマスクが不足していることについてライアンは、「医療従事者に渡らないことが問題だ」と述べ、買い占めなどの現状に苦言を呈した。

マスクはくしゃみなどでウイルスを広げないために有効だが、身を守る効果は限定的だ。「マスクを付けたい人の気持ちは分かるが、手洗いをすることの方がより重要だ」と指摘した。

 

現に、WHOの人は誰もマスクをしていない。