米国の「mashupNY」は2019年10月31日に、ニューヨーク市議会は2019年10月30日に、動物虐待のおそれがあるとして、フォアグラ(Foie gras)の販売および提供を禁止じる法案を42-6の賛成多数で可決したと報告した。
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この法案が成立すると、NYはカリフォルニア州に次ぐ2番目の州となる。
施行は2022年からで、レストランや食料品店など違反者には最高US$2,000(約22万円)の罰金が科される。
禁止対象となるフォアグラは、チューブで強制餌給し、肝臓を肥大させたカモやガチョウから生産される製品に限られる。
禁酒法時代のように、地下室でフォアグラが作られるのかもしれない。
2019年01月に法案を提出したカリーナ・リベラ(Carlina Rivera)市議会議員(民主・マンハッタン)は、同法案を「食品業界における最も非人道的な生産方法への取り組み」だと述べた。
「暴力的な慣例であり、ただ贅沢品のためだけに行われてきた」と非難した。
ニューヨーク市は全米で最もフォアグラの消費が多い都市のひとつだという。
「ニューヨーク・タイムズ」によると、現在約1,000カ所のレストランでフォアグラを使用したメニューを提供している。
サリバン郡のフォアグラ農家Hudson Valley Foie Grasとthe La Belle Farmでは、昨年US$1,500万(約16億円以上)のフォアグラを売り上げたという。
フォアグラの販売禁止は、一連の反動物虐待法案として承認された。
他には、馬車馬を暑い日(馬ヒートインデックスで測定)に働かせない法案や、鳩などの野鳥の捕獲や輸送を禁じる法案も可決された。
法案可決を受け、市長室の広報担当者は、ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は、これらの法案に署名する予定だと発表した。
動物保護の法制化や議員の当選を支援する団体「Voters for Animal Rights」のアリー・フェルドマン・テイラー(Allie Feldman Taylor)は「一連の動物の権利法案は、食べ物や娯楽のために使用される動物だけでなく、野生動物も保護するものだ。」と述べ「市の歴史において、最も意義のある動物権利の法案だ。」と称賛した。
フォアグラの禁止を巡っては、カリフォルニア州で2004年に法案が成立し、2012年に施行された。これに対し、生産者組合など業界が反発した。2015年には連邦地裁でフォアグラ禁止を違憲とする判決が下った。
2014-10-14---カリフォルニアの最高裁判所は、フォアグラ禁止を完全にしている。
2012-07-18---LA連邦判事は、フォアグラ禁止を停止させる動議を拒絶!
2004-12-21---オランダの動物愛護団体がRTLとSBSを「コマーシャル検閲」で起訴。