ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2019年10月14日に、イギリスとEU(European Union/欧州連合)加盟国は2019年10月11日に、EU離脱(Brexit)協定の見直しに関する協議を本格化させることで合意したと報告した。
イギリスのバークレイEU離脱担当相(Stephen Barclay Brexit Minister)とEUのミシェル・バルニエ(Michel Barnier)主席交渉官の会談を受けたもので、八方ふさがりになりつつあったイギリスは一転して大きな進展を得た。
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2019年10月末の離脱実現に向けては、次回のEU(European Union/欧州連合)首脳会議(Summit/サミット)が合意成立の最後のチャンスとみられており、極めて重要な意味を持つ数日間となりそうだと伝えている。
バルニエ首席交渉官は会談後にTwitterを更新し、「今後数日間、建設的な精神を持って実務面での協議を本格化させる。EUは基本原則を守った上で、合意のためにできるあらゆる手段を尽くす」とコメント。
詳細な会談内容については明かさず、取材陣に対しては「ブレグジットは山登りのようなもの(likened Brexit to "climbing a mountain")で、用心と決断力と忍耐が必要だ」と述べたと伝えている。
一方、EUのドナルド・トゥスク大統領(EU President Donald Tusk)は、バラッカー首相からイギリスとEUの合意は依然として可能であるとの前向きな見方を受け取ったと表明した。「もちろん成功する保証はなく、実際問題として時間切れが迫っている」としながらも、残されたわずかなチャンスを有効活用すべきだとし、「合意なしでのブレグジットはEUの選択肢になり得ない」と強調したと言う。
EUサミットは10月17~18日に開かれる。
2019-10-10---イギリスとアイルランドの首相の会談、好感触。
2019-10-09---合意不成立なら、ボリス・ジョンソン首相、EUサミット直後に臨時議会。
2019-10-08---イギリスとEUの合意成立はほぼ不可能!