医療用マリファナの合法化は、オピオイド死を減少させない。 | 世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

VMTM(Virtual Matrix Time Machine)の制作を目的に、世界中のメディアから集めた情報から選んで紹介しています。

 

スタンフォード大学医科大学院(Stanford University School of Medicine)は2019年06月10日に、医療用マリファナの合法化とオピオイド過剰摂取による死亡率の減少には関係がないという調査結果をPNAS(Proceedings of the National Academy of Sciences/米国科学アカデミー紀要)で2019年06月10日に発表したと報告した。

 

 

https://time-az.com/main/detail/68777 

 

リファナ合法化を支持する議員や推進団体の多くは、2014年のペンシルベニア大学の研究を根拠に、医療用マリファナの合法化がオピオイド中毒の減少につながると主張してきた。

 

ペンシルベニア大学は1999年から2010年のオピオイド過剰摂取による死亡率を調査し、医療用マリファナを合法化している州では、オピオイドに関係する死亡が年平均で25%低いという結果を報告している。

 

研究当時は医療用マリファナを合法化しているのは13州だったが、現在は47州まで合法化が進んでいる。

 

スタフォード大学のキース・ハンフリーズ(Keith Humphreys)教授は結果について「ディスペンサリーを多く開設することでオピオイドの死亡を減少できると考えるならば、がっかりするだろう。カナビス(cannabis)は人を殺さないが、人々の命を救うこともないと考えている。」と語った。

 

発表によると、スタンフォード大学の研究範囲は1999年から2017年で、ペンシルベニア大学と同様の方法を採用した。研究者らは2014年の結果の正当性を認める一方、より多くの州で合法化が進んだ2017年まで範囲を拡大した場合、医療用マリファナを合法化している州では、オピオイドの過剰摂取による死亡率がより高くなるなど、反対の結果になった。