多目的「台北ドーム」でコンサート不可!? | 世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

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アジア経済ニュースNNA ASIAは2018年03月15日に、台北市信義区で建設中の全天候型多目的ドーム施設「台北大巨蛋(台北ドーム/Taipei dome)」が、台北市の命令で約3年にわたり工事が中断している問題で、台北市政府都市開発局は2018年03月13日に、建設主体の遠雄建設事業(Farglory Rand development/ファーグローリー・ランド・デベロップメント)と協議したと報告した。

 

http://time-az.com/main/detail/63609 

 

台湾の新聞「中國時報」は2018年03月14日に、市側は台北ドームの用途について「プロ野球などスポーツイベントに限定し、コンサートなどの音楽関連は不可とする」見解を遠雄側に伝えていたことが分かったと伝えた。

 

ドームは8割方が完成した段階で野ざらしになっており、一刻も早く工事を再開して完成にこぎつけたい遠雄は、市の要求を不合理として反発している。

 

協議の席で都市開発局の林洲民局長は「地下5階から地上への避難経路など、安全対策に関する設計がなお、技術的規定を満たしていない」と指摘した。

 

また、コンサート会場に設ける観客席と舞台の位置は地下7mを下回ってはならない規定がある。しかし、「台北ドームの現在の設計は10.5mである。」と述べ、コンサートの開催は不可能との見解を示した。

 

遠雄は今後、市政府からさまざまな要求について、法制度などの証拠をそろえた上で、2018年04月に書面で提出した上で議論する姿勢を示した。

 

台北ドームは、日本統治時代に設けられた総面積18ヘクタールの旧台湾総督府専売局松山煙草工場(旧松山タバコ工場)を民間資本によるBOT(建設、運営、譲渡)方式で再開発する計画の一環で、うち10.2ヘクタールを占める「台北文化体育園区」(台北ドームコンプレックス)の中心施設である。

 

4万人を収容するドームやホテルとオフィスが入居するビルなどを設け、2012年04月に着工し、2015年06月に完成する予定だった。

 

お互いに歩み寄り、コンサートもできる全天候型多目的ドーム施設として、「台北大巨蛋(台北ドーム)」が利用できるようにすべきだろう。

 

意地の張り合いは、無意味である。

 

「台北大巨蛋(台北ドーム)」の緯度、経度

25°02'32.0"N 121°33'34.7"E