8月の世界柔道東京大会(日本武道館、プレ五輪)の代表選考を兼ねた全日本選抜柔道体重別選手権大会(福岡国際センター)第1日、体校女子78㌔濵田尚里選手が出場。濱田選手は昨年9月バクー世界柔道で世界チャンピオンになった後、続く国際大会では無名の選手に開始10秒一回戦負けを喫するなど東京オリンピック出場などあり得ない危機的状況でした。
選抜された日本の上位8人で争われるこの大会は本当に正念場...。応援に駆け付けた地元霧島市の中里市長、チビッコ柔道の子供たち、濵田選手の東京オリンピック出場を応援する濵田ショウリ会代表発起人の火箱元陸幕長、開催地の柔道家沖邑第4師団長など未だかつてない皆さんが固唾をのんで見守る中、決勝戦では強烈なライバル、世界ランキング最上位の佐藤瑠香選手(コマツ)を大内刈りの技有で倒し見事優勝を果たしまた。本当におめでとうございます。何度も心臓が止まるような闘いぶりの中、皆さん熱い応援が力になりました。写真は優勝が決まった濱田選手の祝福に集まった地元チビッコ柔道の子供たち
濵田選手との写真、左から見守るのは地元中重霧島市長です。小ブログは体育学校の選手をずっと見てきましたが今までこんなことないですよ。素晴らしいです。
男女各階級の選抜された上位8人で争われる大会です。福岡国際センターは開場前から大賑わいです。
濱田選手の試合を振り返ります。1回戦は環太平洋大の新鋭鈴木伊織選手に横四方固で1本勝ち
2回戦は組み手のうまいコマツの泉真生選手に横四方固で一本勝ち
そして決勝戦、勝ち上がりは写真の通り。女子78㌔級最強のライバルALSOK梅木選手(リオ五輪代表)、世界ランキング最上位のコマツの佐藤瑠香選手は別のヤマで対戦、死闘を繰り広げて佐藤選手が決勝の相手です。
濱田選手と佐藤選手の決勝が始まりました。
濵田選手は2分37秒、足を入れて背中を低くつかみ相手の重心の崩れを見逃しませんでした。
相手が伸びた瞬間に大内刈を仕掛けます。
佐藤選手は必死にこらえて腹這いに倒れようとしますが
濵田選手は追い打ちをかけて技有を奪います。寝技だけではなく投げ技有をアピールした瞬間でした。
しかし最強ライバルはこれでは終わりません。心臓が止まりそうな激しい攻防が残り1分30秒続きました。柔道は残り1秒でも投げられれば一本負けです。本当にカウントダウンをしたい気持ちでした。
残り41秒で濱田選手に2つの指導、反則負け一本も頭をよぎった長い長い時間でした。
そして優勝!静まり返った会場が一気に湧きました。
祝福に駆け付けた霧島市長(手前)、火箱元陸幕長(市長の後ろ)、後列左は沖邑第4師団長です。
中重霧島市長とのツーショット
最高の時間が流れました。ありがとうございました。