船木選手表彰台!明治杯全日本選抜レス第3日オールメンバー | 頑張れ体校のブログ

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明治杯全日本選抜レスリング選手権大会第3日男子61Kgフリースタイル体校船木拓也選手(写真下右端)が見事3位、表彰台に上がりましたおめでとうございます。船木選手は秋田県出身、秋田商業高校から2年前に体校所属となり練習を積み重ねついに全日本3位を獲得しました。明治船木表彰
写真下は1回戦寺田選手(日体大)との対戦です。船木選手の持ち味は相手のタックルからのカウンター攻撃です。長い手足と柔軟な体が相手のタックルを切り反撃に持ち込みます。
明治船木1-2

セコンドは湯元進一コーチ(写真下右)後半のポイントをアドバイスします。1回戦は4:1で勝利

明治船木1-1

写真下2回戦第1シードの有元選手(近畿大職員)です。この試合は船木選手の「後の先」が裏目に出た感じでした。膠着状態の中で自分からの攻め手が見つかりません。明治船木2-2

結局3:2の1ポイント差。1ポイントは場外に押し出された失点でした。

明治船木2-1

そして3位決定戦、相手は松宮選手(山梨学院大)です。

明治船木3-1

船木選手は吹っ切れたように「後の先」でポイントを重ね10:4で勝利しました。勝敗の分かれ目は所詮僅差の積み重ねですが、一体どこから来るのでしょうか。船木選手の今後の課題でしょう。

明治船木3決

続いて男子グレコ59kg河本圭智(けいち)選手4位でした。河本選手は東京都出身、花咲徳栄高から2年前体校所属となった21才です。写真下1回戦専修大学の松井選手に5:0で勝利。投げを打ってバックを取りポイントを重ねた勝利でした。

明治河本1-2

ちなみに河本選手のセコンドは、引退したグレコの先輩倉本真一選手(写真下右)がつきました。身振り手振りで力強いアドバイスをしていました。
明治河本・倉本1-1

写真下は2回戦の倉本選手によるセコンドの模様です。引退するのはもったいないですね。
明治河本・倉本2-1

写真下:河本選手の2回戦は、徳山大の田中選手です。特に投げを不用意な体勢で打ってしまい墓穴を掘った感じの苦しい展開でしたが、攻め続けた結果1ポインント差で勝利
明治河本2-2

写真下:3回戦は優勝した文田健一郎選手(日体大)で力の差を見せつけられました。しっかり固められて投げを打たれ

明治船木3-2

そのままあっという間のフォール負けでした。
明治河本3-1

河本選手の3位決定戦の相手は専修大学の桑山選手でした。2:4で負けました。ラスト1分半に攻め切れないのが残念でした。わずか2ポイント差ですが、勝敗の僅差はどこから来るのでしょうか。また考えさせられました。
明治河本3決
写真下:同じく男子グレコ65Kg井ノ口崇之選手と新垣忠勝選手は1回戦同門対決となってしまいました。
左の青が井ノ口選手、京都府出身行と廣学館高から昨年体校所属となしました。右の赤が新垣選手で沖縄県出身、浦添工業高から同じく昨年体校所属となったいわば同期対決です。
明治井口・新垣1-2

試合は互いに遠慮なしの大技の掛け合いで見ごたえがあり、いったいどちらが勝つのかわからない状況でしたが、結局新垣選手が8:6で勝利しました。
明治井口・新垣1-3
写真下61kgフリースタイルの加賀谷廉(れん)選手は、秋田県出身、秋田商業高から昨年体校に所属になりました。1回戦は山梨学院大の松宮選手でした。
明治加賀谷1
最後は6:5の僅差で敗れましたが、互いに最後まで全力を出し切ったようで、写真下のごらんの状況でした。加賀谷選手にどこかで思い切った仕掛けがあれば流れが変わったのではないかと思える試合でした。またまた、勝敗の僅差はどこからくるのでしょうか・・・。
明治加賀谷2
写真下:男子フリースタイル65Kg級金城希龍(きんじょうきりゅう)選手は、名前の通り沖縄県出身、国士館大から今年体校所属となったばかりです。1回戦はサコスの阿部選手、相手に対する遠いタックルが目立ち、そこからカウンターを受けてローリングや場外を食ってしまいました。
明治金城1-2
金城選手の積極性は大したものです。次につながる負けにしてください。
明治金城1-1
写真下青:63Kg女子吉井瑞江(たまえ)選手は群馬県出身、至学館大から今年体校所属になったばかりです。1回戦の相手は優勝した日大の古市雅子選手が立ちはだかりました。
明治吉井3
ローリング、バックといいように攻撃を受けましたが、力の差以上の試合運びをされた感じがしました。明治吉井2
写真下:最後はテクニカルフォールでしたが、吉井選手、どんな相手にも自分の力をしっかり全部出し切ることを身につけましょう。強い気持ちを持ちましょう。

明治吉井1

明治杯最後の紹介する選手は、59Kgグレコ清水早伸(はやのぶ)選手です。清水選手は本大会の前にはリオ五輪出場ナショナルチームの強化合宿に練習パートナーとして参加していました。

清水早伸選手の1回戦中京学院大学の田中選手で、グランドからの連続ローリングで
明治早伸1-1

テクニカルフォール勝ちで2回戦に進みました。

明治早伸1-2

2回戦の相手は第1シードのクリナップ田野倉翔太選手、強豪です。前半は互いに譲らず0:0の接戦

明治早伸2-2

前半グランドで田野倉選手がポイントを奪います。この後清水早伸選手は頭を負傷

明治早伸2-1

清水選手にもグランドのチャンスが回ってきますが、田野倉の柔軟なデフェンスを破ることができません。

明治早伸2-4
最後は田野倉選手の投げを食らって、第一人者として貫禄を見せつけられた感じでしたが、現在の力の差以上の結果ではないのか、清水選手がいつになく消極的すぎて、硬くなっていなかったかと考えさせられました。清水選手、ナショナルチーム合宿の疲れもあった思いますが、少し休んで次につながる負けにしてください。
明治早伸2-3
以上明治杯20周年記念全日本選抜レスリング選手権大会のすべてのレポートを終わります。選手、スタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。次につながる勝ち、次につながる負にすることを祈念しています!