実習記録に振り回されない看護過程の学び方 -6ページ目

「今まですべてをひらめきで考えようとしてました」

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

おさらい看護過程講座を受講中の学生さんから、ご感想をいただきました。^^ ありがとうございます。

 

 

今回目標や計画もアセスメントと標準看護計画を元に患者さんにあった個別性のある計画に修正していくことがやっとわかりました。私は今まで、全てをヒラメキで考えようとしていました。 〜中略〜

 

そのためにも一番最初アセスメントして患者さんの状態が一番基礎(元に)なることもやっと納得できました。
(腑に落ちる!という感じです。)〜後略〜

 

全文は、>>>こちらから。

 

 

 

そうなんですよ。
そこ、なんですよ。
看護過程の課題に時間がかかる原因は、まさにそこ。


どこか、というと、「ひらめき」「浮かぶ」「思いつく」ことを頼りに、展開をしようとすること、です。


これをやめて、正しい方法で展開ができるようになると、もれなく実際に展開にかかる時間は短縮します。


なぜなら、ひらめいたり、思いついたりするのを「待つ」時間がなくなるからです。


そもそも、患者さんに必要な看護というのは、ひらめいたり、思いついたりするものではないんです。

 

 

知識や経験を重ねたベテランナースが、ひらめいたり、思いついたりする(ように見える)ことがありますが、その「ひらめき」や「思いつき」の裏には、かならず、看護過程の展開、があります。

 

 

看護目標何にしよっかなぁ、

看護計画に何かこっかなぁ、

と、答えを思いつくのを待っているのは、「考える」こととは違います。

 

 

看護過程を展開するときの「考える」は、必要な材料を使って結論を出す、ということ。

 

 

看護目標をたてるときには、アセスメントを使います。

看護計画をたてるときには、アセスメントと標準看護計画を使います。

 

 

看護目標をたてるためにも、看護計画をたてるためにも、アセスメントが必要になるのは、

 

 

アセスメントの中に「受け持ち患者さんは、今このような状態である、このような状況である」という判断の結果が含まれているからです。

 

 

このような状態、なので、こういう状態になるといいよね →これが、看護目標です。

 

 

このような状態、なので、こういう状態になるといいよね。その状態になるために、これがこうなるといいよね。そのために、これをこうするといいよね →これが、看護計画です。

 

 

ということは、そもそもの「このような状態なので」の部分がなければ、看護目標も、看護計画も、受け持ち患者さんに合わせてたてられない、ということ。

 

 

つまり、適切なアセスメントができていて、かつ、そのアセスメントの内容を使ってたてるからこそ、個別性のある看護目標になり、看護計画になるよ、ということ。

 

 

看護目標をたてられない、

看護計画をたてられない、

どちらにも、個別性を出せない、というとき、アセスメントを使っていない、か、アセスメント自体ができていないことが、ほとんどです。

 

 

おさらい看護過程講座では、効率よく看護過程を展開する方法を学ぶ講座ですが、

 

 

目指しているところは、記録を書くスピードではなく、結果としてより効率よく患者さんの必要な看護は何かを見つけられること、です。

 

 

限られた実習時間の中で、患者さんに必要な看護は何か、それを効率よく見つける方法を学んで、患者さんのための看護を実践したい!いや、実践する実習にするぞ!という方に、ぜひ受講していただきたい講座です。

 

 

何を、どうしているから、今の自分の看護過程の展開は時間がかかっているのか、そのからくりを知って、記録に振り回される実習を、看護を学ぶ実習にしませんか?^^

 

 

6月期は、5月22日(月)に募集を開始いたします。講座でお会いできることを、楽しみにしています。^^

 

 

 

 

 

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ささいな違いに気づける観察ができる人が持っているもの

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

我が家には、ねこが2匹います。

 

 

かれこれ、6年になりますが、同じ「みゃー」でも、なんの「みゃー」かわかるようになるものですね。

 

 

ドア開けて、のみゃー。

遊んで、のみゃー。

ありがとう、のみゃー。

お腹すいた、のみゃー。

おみやげもってきたよ、のみゃー。

にいちゃん帰ってきたよ、のみゃー。

 

 

まぁ、いろいろあります。

 

 

 

 

↑写真は、「にいちゃん帰ってきたよ」のみゃー。

 

 

なんでこんなふうに、聞き分けることができるようになったのか、というと、ねこの気持ちがわかる特別な能力があるわけではなくて、「毎日、いろんなみゃーを聞いてきたから」です。

 

 

そう、当たり前の話で、誰にでもできること。

 

 

患者さんのささいな違いに気づける力、これも同じ。

 

 

限られた人にしか、与えられない特別な能力ではなくて、誰もが持つことのできる技術。

 

 

じゃぁ、なんで看護師さんたちにできて、学生さんは看護師さんたちほどできないのか?

 

 

簡単です。

 

 

みゃーでいうなら、

「みゃー」を聞いた回数が、圧倒的に看護師さんの方が多いからです。

 

 

みゃーの例だと、わかりにくい?苦笑

 

 

あなたの受け持ち患者さん;Aさんを、あなたが観察した回数の、何倍も看護師さんはAさんを観察しているからです。

 

 

今日初めてAさんにお会いしたとき、今日のAさんの様子が「いつものA さんなのかどうか」って、初対面の人にはわかりません。

 

 

でも、何百回も、何千回もAさんを見ている看護師さんだと、それがわかるわけですね。

 

 

もっというと、それ以上に、何万回も、何千万回もAさんを見ているご家族は、看護師さんよりも、もっとささいな違いに気づけます。

 

 

患者さんのささいな変化に気づける看護師さんは、普段の患者さんを良く観ている看護師さんです。

 

 

経験年数が増えれば、見えるようになるわけではありません。

 

 

今日の患者さんはどんな様子だろう、昨日に比べてどうだろう、午前中に比べてどうだろう、検査の前と比べてどうだろう、と、「意図的に観る」この繰り返しをすることで、気づくことができるようになります。

 

 

ささいな変化に気づける、ということは、「いつもの患者さん」という基準と、何がどれだけ違うのか、に気づける、ということ。

 

 

つまり、患者さんのささいな変化に気づけるようになるために大事なことは、「いつもの患者さんとは、<こうである>を、適切に把握できている」ことです。

 

 

変化のない、「いつもの様子」を知っているからこそ、変化があった時、それはいつもとは「違う何か」だと気づける、ということ。

 

 

いつもの患者さんとは、なにがどうなっていて、どんな様子なのか。

 

 

これを、きめ細かく把握できればできるほど、変化に気付きやすい、ということですね。^^

 

 

 

 

合わせて、こちらの記事もどうぞ。

・看護実習でのリハビリの見学は毎日しないといけないですか?

 

 

 

 

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正直な気持ちというのはどうやっても伝わってしまうもの

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

 

 

自分の嫌いなところとか、良くないところ、短所とかって、割とすぐに見つけられたりするじゃないですか。

 

 

でも、自分の好きなところ、良くないところ、長所を見つけるのは、はむずかしかったりします。

 

 

でも、自分じゃない、他の誰かの長所とか、いいところとかって、がんがん見つかりますよね。

 

 

なんなんだ、これは。

 

 

ということで、自分のいいとこ探しキャンペーン中。

 

 

電話(LINE)やメールで、学生さんとやりとりをしていると、よく「認めてもらえる」とか「褒めてもらえる」とか「自信がつく」とか「不安がなくなる」とか、「やる気が出る」とかっていっていただけます。

 

 

で、私は、

・認めてあげよう

・褒めてあげよう

・自信をつけてもらおう

・不安をなくしてもらおう

・やる気を出してもらおう

 

 

とは、ぜんぜん思ってなくて(思っていない、というか、意図していなくて)それなのに、なんでそういう結果になるんだろう、と考えていて。

 

 

「理由はわからないけど、ま、そうなるんでしょう」という結論に。笑

 

 

悪いことではないので、理由なんていらないね、と思ったわけなんですが。

 

 

ひとつ気付いたのは、私、自分が感じる好きなところを、相手に「私、あなたのそこ好き」と伝えるのが好きです。

 

 

伝えるのが好き、というより、隠せません。言いたくなってしまう。どうしても、どうしても言いたくなってしまう。どうしても言えないときでも、顔に、行動に出てしまう。こういうところは、正直なのです。

 

 

学生さんとのやり取りの中で「好き」という表現になるかどうかは別にして、好きだ、私は気に入っている、という感情を何かしらの形で伝えてると思うんです。(隠せないので。笑)

 

 

っで、思ったわけです。

 

 

自分以外の誰かに「あなたのここが好き」と言われることが、やる気になったり、不安をなくしたり、認めてもらったり、ってことにつながってるんじゃないかと。

 

 

飛躍してます??汗

 

 

学生さんのある考え方、とか、

学びに対する姿勢、とか、

なるほど!と思うアイデア、とか、

 

 

それ、いいじゃないですかー!って思うと、この気持ちを隠せないんですよね。

 

 

そう言えば、いまだに母に言われます。

「あんたは、すぐに顔に出る」

 

 

これは、私の長所であり、短所なのかも。笑

 

 

自分の長所を自分で見つけにくいとき、自分以外の誰かに聞いてみるといいです。

 

 

え?そんなことが?

みたいなことが、長所だったり、強みだったり、才能だったりするものです♡

 

 

ちょっとした自信が、実習の流れを変えることってあります。

 

 

不安や緊張のせいで、うまく行かないなぁと感じるのなら、友達や家族、自分以外の誰かの力を借りて、自分の良さに気付いて、自信をポケットに入れて実習に行ってもいいのかな、と思うのです。^^

 

 

絶対に、誰にでも、「良さ」はあるから。

 

 

 

 

 

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看護過程でわかりやすい回答をもらえる質問の仕方

いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。

 

 


 

 

 

個別にかかわる機会をいただける学生さんから、サポート内容がわかりやすい、具体的、と言っていただけることが増えました。ありがたい限りです。(涙)

 

 

提案やアドバイスでは、それを受け取った相手が、「なるほど〜」と思うだけではなくて、「そっか、やってみよ!」と思って行動できる、そんなふうに心がけています。

 

 

じゃぁ、どうすると「そっか、やってみよ!」になるか、というと、提案やアドバイスを「やることをクリアにイメージできる」レベルにすること。

 

 

言われたことはわかるんだけど、何をすればいいのかわからない、というのは、やること自体がぼんやりしてることが多いです。

 

 

では、どうすれば、ぼんやりをクリアにできるのか、というと、こちら↓。

 

学生さんの頭の中にある経験や言葉を使う。

 

 

例えば、SOAPが書けません、というご相談で、書けるようになりたいという望みがある場合、SOAPの書き方をできるだけ、具体的に教える。

 

 

のではなく、

 

 

SOAPが書けないので、書けるようになりたいと思った、きっかけとなったできごとは何で、そのとき、何が起こって、どんな気持ちになったのか、などを確認します。

 

 

すると、結果としてSOAPが書けなかった、という事実の背景にあるものが浮かんできます。

 

 

この背景にあることこそが、「その人ならではの、SOAPが書けなくて悩んでいる理由」になるはず。

 

 

↑これを使って、解決策を探っていくわけですが、探る、というより、このことそのものが、ほぼ解決策になることが多いです。

 

 

という流れで、私のサポートの場合は、その方にあった解決策を一緒に見つけています。

 

 

これは、何も、私が特別なスキルを持ってる、という話ではなくて、必要なだけ相手のことを知れば、相手に何を伝えればいいのかって、絞れてきます、ということ。

 

 

言い換えると、相手の事情がよくわからなければ、相手にあった提案やアドバイスはできないってことなんですね。(お得意の当たり前の話、ね。笑)

 

 

ということは、(ここから、本題です。遅)

 

 

学生さんが、自分にとってわかりやすい、自分にあったアドバイスをもらおうと思ったら、それを相談しようと思った背景を合わせて、知らせるといいですよ、ということ。

 

 

「●●ができません」

「●●がわかりません」

「これでいいですか?」

「これは、こうすればいいですか?」

 

 

だと、

まず、教科書読んでみて、とか。

とりあえず、やってみて、とか、という返事になりがちです。

 

 

なぜかというと、あなたの場合は、なにをどうすればいい、と言えるだけの情報を、アドバイスする側が持っていないから。

 

 

わかりやすい、自分にあった返答をもらうために、何かを聞いたり、相談したりするときは、それを相談することになった経緯を添えるといいです。

 

 

もうひとつ大事なこと。

 

 

相談は、のってくれる人にすること。(←今日の記事で、これが一番大事かも♡)

 

 

 

私にあった解決策を一緒に見つけてくれる人を探しています!という方は、完全個別対応の>>>こちらのサポートがおすすめです。

 

 

 

 

 

 

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「ブログを読むと諦めるのは早いのではと」

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

 

 

 

友人の子どもっちたちが、一生懸命ゲームの話をしてくれるんですが、さっぱりわからないのです・・・

 

 

これは、わかる?

これは、知ってる?

 

 

と、親切にいろいろと確認してくれるんですが、全然わかりません。

 

 

そう言ってるのに、ゲームをしようと誘ってきます。本気で友達だと思われています。私が、ゲームをしたいと思ってると、疑いません。

 

 

やりたくないと言ってるのに「ちゃんと見てー。はい、やってみて」とゲームを渡される。

 

 

あの自信、どこからくるんでしょう。

うらやましい・・・。笑

 

 

 

 

 

 

子どもたちと会話はできる。けど、言ってる意味がわからない。

 

 

今回の場合、ある程度、そのゲームの予備知識的なものを持っていたり、実際にそのゲームをやったことがあったりすれば、上手にゲームができるかどうかは別にして、彼らの言ってる「意味はわかる」と思います。

 

 

なんで、さっぱりわからなかったのか、というと、「経験もなく、予備知識がゼロだったから」

 

 

ま、当たり前の話です。

 

 

話題にしてることについて、何も知らなければ、会話にならないですし、何より相手が何を言ってるのかわかりません。

 

 

「先生と会話はできるけど、言ってる意味がわからない」とき、まったく同じ現象が起きてます。

 

 

この場合、理解力が良いとか良くないとか、飲み込みが良いとか良くないとか、そういう話ではないと思うんですね。

 

 

看護過程にまつわる予備知識が十分ではない、ので、先生が何を言っているのかわからない。

 

 

そうすると、何が起こるのか、というと、もはや「何がわからないのかが、わからない」ので、質問も相談もできなくなるんです。

 

 

すると、悪循環が始まります。

 

 

わからなくて困っているのに、何を聞けばいいのかすらわからないので、聞けない。ので、わからないまま時は過ぎ、悩みは大きくなるばかり・・・

 

 

先生からの「なぜ?」という質問の意図がわからなくて、つらい思いをした学生さんが、あるブログ記事を読んで「由香里先生のブログを読むと、諦めるのは早いのでは・・・もう一度チャンスがあるかも」と思い直してくれました。

 

 

その記事とは、>>>こちら。

 

 

意味がわからなければ、わかるようになればいい。^^

ただ、それだけ。

 

 

 

 

 

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