看護問題をいくつか挙げたあと、
優先順位をつけるとき、どんなことを基準に順位をつけていますか?

潜在的な問題より、顕在する問題を優先。

生命に直結する問題を優先。

緊急性の高い問題を優先。
などが、判断の目安になることが多いです。
が、こうして比べることで、
優先度を判断できる場合は良いですが、
似たような問題で、どっちもどっちの問題が2つある場合、
確認しておきたいことがあります。
「ーの可能性がある」という看護問題の場合、
それが起きる可能性がどれほどのものかを、確認する。

確認する方法は、
・それが起きる原因となるものをあげる
・うち、原因となるものと、原因となり得るものをわける
っで、可能性ではなく、明らかに原因となる、という因子が多いほうが、
起こる可能性が高い、として、順位をあげる、という考え方です。
例)ベッド上で過ごす方の、褥瘡ができる可能性
ケース1)
・現在食事を毎食2割摂取
・総蛋白、アルブミンが低い
・ベッド上での体位変換は、部分介助
ケース2)
・食欲が減ってきているが、現在5割以上摂取できていて、栄養状態は良い
・ベッド上の体位変換は、部分介助
ケース1)では、どれもが褥瘡を起こす因子で、かつ今起きていることになります。
ケース2)では、今後現在の状態が続く、もしくは悪化することで、
栄養状態が悪くなると、褥瘡ができる可能性が高まります。
この2つのケースを比べたとき、どちらが褥瘡ができる可能性が高い、
といえそうですか。
イメージしにくいかもしれませんが、考え方としては、こんな感じです。
看護問題を起こす因子が、
今すでに現れていることなのか、これから起きることなのか、という違いの場合、
これから起きる「かも」しれないことよりも、今すでに現れていることのほうが、
看護問題を起こす可能性は高いでしょう、ということ。
*実際には、2、のような、予測の予測で看護問題をあげることはオススメしませんが、
考え方の例として、便宜上解説に使っています。
個人的には、厳密に優先順位をつけなくても良い場合もある、
と認識していてもいいのかな、と考えています。
なぜなら、記録用紙上では、順位がついていますが、
実際ケアを行い場合は、並行して行われることが多いからです。
んが、どうしても順位をつけられないときは、
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