看護問題の優先順位をつける基準〜どっちが高いかを決める基準〜 | 実習記録に振り回されない看護過程の学び方
2015-02-16 14:35:25

看護問題の優先順位をつける基準〜どっちが高いかを決める基準〜

テーマ:|-看護問題、看護診断
看護問題をいくつか挙げたあと、
優先順位をつけるとき、どんなことを基準に順位をつけていますか?


チェック潜在的な問題より、顕在する問題を優先。
チェック生命に直結する問題を優先。
チェック緊急性の高い問題を優先。


などが、判断の目安になることが多いです。


が、こうして比べることで、
優先度を判断できる場合は良いですが、
似たような問題で、どっちもどっちの問題が2つある場合、
確認しておきたいことがあります。


「ーの可能性がある」という看護問題の場合、
それが起きる可能性がどれほどのものかを、確認する。


著者名確認する方法は、
・それが起きる原因となるものをあげる
・うち、原因となるものと、原因となり得るものをわける



っで、可能性ではなく、明らかに原因となる、という因子が多いほうが、
起こる可能性が高い、として、順位をあげる、という考え方です。



看護問題



例)ベッド上で過ごす方の、褥瘡ができる可能性

ケース1)
・現在食事を毎食2割摂取
・総蛋白、アルブミンが低い
・ベッド上での体位変換は、部分介助

ケース2)
・食欲が減ってきているが、現在5割以上摂取できていて、栄養状態は良い
・ベッド上の体位変換は、部分介助


ケース1)では、どれもが褥瘡を起こす因子で、かつ今起きていることになります。
ケース2)では、今後現在の状態が続く、もしくは悪化することで、
栄養状態が悪くなると、褥瘡ができる可能性が高まります。


この2つのケースを比べたとき、どちらが褥瘡ができる可能性が高い、
といえそうですか。


イメージしにくいかもしれませんが、考え方としては、こんな感じです。




看護問題を起こす因子が、
今すでに現れていることなのか、これから起きることなのか、という違いの場合、
これから起きる「かも」しれないことよりも、今すでに現れていることのほうが、
看護問題を起こす可能性は高いでしょう、
ということ。




*実際には、2、のような、予測の予測で看護問題をあげることはオススメしませんが、
考え方の例として、便宜上解説に使っています。





個人的には、厳密に優先順位をつけなくても良い場合もある、
と認識していてもいいのかな、と考えています。


なぜなら、記録用紙上では、順位がついていますが、
実際ケアを行い場合は、並行して行われることが多いからです。


んが、どうしても順位をつけられないときは、
指導者さんに相談しましょう!ナース


そして、この相談をもちかけられたときの、指導者さんの対応は。。。


メルマガでご紹介。


指導者さんのための、実習指導サポートメルマガは、
リンクこちらから、 無料で登録できます!