授業内容
今回の授業では、論作文を書く際に必要な考え方や表現の工夫についてご指導いただきました。特に、「与えられたテーマから逸脱せず、自分の言葉で説明することの大切さ」が強調されました。また、文字数の制限がある中で、無理なく内容を構成する力や、読者に伝わりやすい表現を意識することも重要であると学びました。
さらに、論理的な文章と感情的な文章の読み比べを通して、それぞれの良さや説得力の出し方を比較しながら理解を深めました。さらに、講座の最後には「歴史」をテーマに、1 時間で800字の論作文を実際に執筆し、実践的な学びにつなげることができました。
テーマ論作文を書くために
・自分なりのエピソードがあるといい→普段から様々なことに挑戦することが大切
・「こじらせ系」論作文や「ひきつけて書く」のはNG(「こじつけ」のリスク)
・与えられたテーマに向き合う→難しくても自分の言葉で説明する
・書いたものを人に読んでもらい、年齢や性別、様々な人に意見を聞くことで、他者の意見をもとに考えを相対化する
・採点者の属性は様々 「刺さる」文章は人それぞれ、「平均点」=伝わりやすさを意識する
授業感想
文章を書く際に何を意識すべきかという根本的な視点から、具体的な書き方の技術まで幅広く学ぶことができ、とても有意義な時間となりました。特に印象に残っているのは、講師が紹介してくださった「こじらせ論作文」の例です。自分の体験や感情を無理にテーマに結びつけようとする書き方は一見オリジナリティがあるように見えても、読み手にとっては伝わりにくく、論理的な説得力を欠いてしまうことがあるという指摘は、自分自身の作文を振り返るうえで大きな学びとなりました。
また、論理的で客観的な文章と、主体的で感情的な文章の2種類を読み比べ、それぞれの構成や説得力を分析したことも大変参考になりました。ただ感情を込めて書けば良いのではなく、情報の積み重ねや論理の流れを大切にすることで、相手に納得してもらえる文章ができるという考え方が印象的でした。特に、「誰にでも刺さる文章を書くのではなく、読み手の立場を想像し、伝わりやすさ=平均点を意識することが大切」というアドバイスは、今後の論作文や面接など、様々な場面で応用できると感じました。
さらに、「歴史」をテーマに800字の論作文を1時間以内で実際に書くという実践の時間も設けられていたため、講義で学んだことをすぐに試すことができ、自分の課題や強みを具体的に把握することができました。単に話を聞くだけでなく、実際に書いてみることで、自分の中に落とし込む感覚が得られました。全体を通して、今後の表現力や思考力を高めるために必要なヒントがたくさん詰まった講座だったと感じています。