授業内容
【前半】資料講義
・自主マスコミ講座の捉え方ついて
「勝手に来るOB訪問と捉えるべき」。まだ夢や、やりたい事が定まっていない1年生だからこそ、様々な職種について触れ、判断材料として自主マスを活用すべきである。
・現在の出版コースについて
新聞社や編集社のみならず、広告代理店や一般企業に就職された方も多くいる事から、OG・OBの層が厚い特徴がある。
・ご自身の経歴について
社会人6年目だが、2度の転職を経て現在の職場で漫画編集を担当されている。主な編集の仕事として、戦略・構成やクリエイティヴの方向を読者に向ける事、ネームのチェックとフィードバック、新人作家の発掘などが挙げられる。前2つの会社では広告営業を担当されていた。広告営業とは、「クライアントに宣伝機会を提案する職」であり、どの会社にも存在し、法政の社会人1年目が担当する確率が高い為、知っておくと便利である。
・マスメディアの悩み
ビジネスモデルに苦労している。旧来型のモデルから「タイアップ広告」へと変化している。タイアップ広告とは、広告をただ掲載するのではなく、記事におこしたり、イベント、SNS活用を通じて宣伝する事。「どうすれば人を動かせるのか」を軸に媒体は多岐に渡る。
・求められる能力
ややこしく、難しい人と上手く接する能力。つまり、コミュニケーション能力。コミュニケーション能力にもジャンルがあり、1対1が得意なのか、人と腹割って話せる能力があるのかなど、見極める必要がある。
【後半】グループワーク
・エンタメの力で企業を盛り上げる企画立案コンペを考え発表する。
7班に分かれ、それぞれ違うクライアントのもと、課題解決ができるようなクライアントを盛り上げる企画を立案し発表するグループワークを行った。クライアントは水族館から県庁まで幅があった。予算は3000万円と明確化され、コンテンツを必ず選定し誰かの問題解決が条件がついた。また、各班に一回のヘルプが与えられ、金銭感覚や行き詰まった際に講師に1度のみ頼る事が出来た。
3.講義が始まる前にアンケートが実施され、講座生の質問や悩みを講師が把握した上での講義だったため、知りたい事をしっかりと知る事が出来た印象だった。約4時間の授業の中で休憩をなん度も取っていただき、メリハリがついた有意義な時間を過ごす事が出来た。フィードバックでは、今までの先輩に比べダメ出しを多くしてくださり、今後気をつけるべき点について学ぶ事が出来た。今年の一年生全体の課題として、世の中のビジネスモデルを知らない事を指摘していただき、「日頃からビジネスモデルを意識しながら生活を営むべき」とおっしゃられていた事が印象的だった。また、発表内で出た「インフルエンサーに動画作成を依頼する」といった提案について、1000万円程度かかる事や市場価値について比較対象は吟味する事、メディアの活用方法など、より深い事を学べた。