9月23日(火) 国立能楽堂
解説 茂山千之丞(英語で)
狂言『雁礫』(大蔵流 茂山家)
シテ(大名)茂山宗彦 アド(使いの者)島田洋海 アド(仲裁人)茂山千五郎
(休憩)
能『清経』(観世流 梅若万三郎家と梅若会)
シテ(平清経)梅若紀長 ツレ(清経ノ妻)梅若靖志 ワキ(粟津三郎)村山弘
笛:小野寺竜一 小鼓:住駒充彦 大鼓:佃良太郞
地頭:梅若紀彰
年に一度は開催される外国人向けの公演。親しみやすい曲が多いし、紀彰先生が地頭なので、参加。
5カ国語くらいに液晶パネルで表示される。
千之丞さんの解説。日本語版を見つつ聞く。
千之丞さんは英語がしゃべれるのでしょう。日本語版解説以外にも、英語で流ちょうにしゃべっていた。
が、自己紹介で、「センノジョウ シゲヤマ」と発現されていたのにはがっかり。こういう固有名詞を、姓名逆にするのは、誤りだし、自虐的でよろしくないと思う。
配布された外国語版パンフには、キチンと、「Sigeyama Sennojo」と記載されていましたよ。わかる限りの他言語でも。
狂言『雁礫』、あまり馴染みがないが、既視感はある。雁を射んとして弓を構える大名、通りかかったアドが、石礫で捕らえてしまう。俺が弓で射たんだと言い張る大名。仲裁者が入って、弓が下手なことを見抜いたので、じゃ射させてみようと再現すると、出来やしない。
見栄で威張るばかりの大名を笑う、よくある狂言。
でも、寝てしまった。風邪気味で、薬を飲んだのです。
腹の具合も良くなかったし。
能『清経』。何度も。
詳細は、避けるが、幾ら地頭が最高でも、他のシテ方や囃子方が揃わないと、良い舞台にはならないんだ。
万三郎家は、出演者情報も良くわからない。山崎さん以外の地謡もわからない。
何だか、勿体ないような。
ストーリーはわかりすぎている。ふと気付くと寝ている。地謡で、紀彰先生のお声が聞こえてくるとハッと目が覚める。
シテの舞や形は、良くないんだけど、清経の苦しみなどは伝わらない。
こういう企画は、国立能楽堂らしくて、良いのだけど、折角だから、感動的な良い舞台を見せてあげたい。