インプットだけではなくアウトプットもするワークショップ「判断力と品格の教室 お寺で哲学」 | 寺社イベント研究家・福田祥子

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寺社で行われるイベントを取材・記事を執筆するかたわら、マンダラエンディングノートのファシリテーター、終活カウンセラー初級としても活動しております。

2月26日、主催の作家・大竹稽さんにお声がけいただき、三田の龍源寺さんにて開催されたワークショップ「判断力と品格の教室 お寺で哲学」に参加してきました。

 

ワークショップの流れは、龍源寺の御住職・松原信樹さんによる座禅指導、大竹さんによるレクチャー、作文という流れです。

 

龍源寺さんは、白金高輪駅から徒歩5分程度の場所にあります。あのセレブ女子の代名詞、「シロガネーゼ」がいる白金! 車が多数行き交う表通りから一本内側に入ると、ひときわ目をひく緑深い一角があり、そこが龍源寺さんです。慶應義塾大学のある三田というだけあって、あの福沢諭吉ともゆかりの深いお寺です。座禅を始めると、まるで郊外に居るような風の音、鳥の声などが聞こえて、「ああ、こんな大都会にこんなオアシスがあるなんて…」と感慨にふけってしまいました(これもある意味、雑念かもしれないけど〈汗〉)。相変わらず、足がしびれてよろよろして恥ずかしかったですが、素敵なひとときでした。

 

この日のテーマは、「反抗」。大竹さんから、童話の「粉ひきと息子とロバ」、小説の「ペスト」を題材にして、「反抗」についてお話を伺いました。大学の講義みたいで、格調高い話でしたよ。特に「ペスト」なんて、学生時代に漫然と読み、内容なんて覚えていませんでしたが、大竹さんのレクチャーを聴き、もう一度、読んでみようと思いました。

 

レクチャーの詳しい内容はおいておくとして、一つ感じたのは、「反抗」というのは、「自立」の第一歩なんだなということでした。やっぱり、反抗期が無いまま大きくなってしまうと、「自分」というものが無く、親や周囲に左右されやすい人間になってしまうのかも知れません。

 

最後には、この日のテーマ「反抗」について作文を書きました。参加者のみなさん、けっこうスラスラと書いていらっしゃいました。この作文は、大竹さんに提出します。女性の場合は、「(自分の思いを正直に書いたので)読まないでください」と言って、提出する人もいるそうです。もちろん、それもアリみたいです。要は、その日、その場で感じたことをアウトプットするのがとても大切なんだと思います。ゆくゆくは掲載OKの参加者の文章だけを集めて、子供向けの文集を作るそうです。

 

数多くのワークショップに参加してきましたが、作文を提出させるものは初めてで、新鮮でした。

 

次回は、3月26日(日)15時~17時に龍源寺さんにて開催です。

お申し込みは、email: okeanos.619s@terra.memail.jp

 

(画像は、スクリーンショットです)

 

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