法話で感動 仏教伝道協会の「BDK坐禅会」に行ってきました | 寺社イベント研究家・福田祥子

寺社イベント研究家・福田祥子

寺社で行われるイベントを取材・記事を執筆するかたわら、マンダラエンディングノートのファシリテーター、終活カウンセラー初級としても活動しております。

仏教伝道協会の「BDK坐禅会」は、毎月第三火曜日の夜に開催されるワークショップです。20時スタートなので、お勤めの人でも仕事の後に参加しやすいです。法話の後に坐禅、希望者は茶話会に参加という流れです。

 

 

忙しい毎日の中で、ほっと一息できる坐禅はもちろんおすすめなのですが、参加して良かった!と強く感じたのは、「仏教聖典」をひもときつつ、講師の阿(おか)純章先生の法話が聞けることです。

 

「仏教聖典」は、仏教伝道協会から発行されている本で、さまざまな仏教の経典の中からとりわけ有り難い部分を抜粋して、現代語に訳したものです。

 

阿先生の法話は、現代人の悩みに寄り添う心にしみる内容で、数年前に阿さんのお寺で初めて法話を聞いた時も感動して涙が出ましたが、今回も自分の生き方に一つの指針をもらいました。

 

今回は、思考と行動(言葉)のどちらが先にあるのか? というお話でした。先生は、通常、思考が先にあって、それに基づいて行動すると思われることが多いけど、実は、行動(言葉)が先でそれに基づいて思考があるのでは?とおっしゃっていました。

 

これには、すごく思い当たることがありまして…。嫌なこととかあった時に、周りの人に話を聞いてもらっても、その瞬間はすっきりするのですが、話をするたびにその「嫌なこと」が自分の心に深く刻印されてしまい、かえって自分がどんどん苦しくなるように感じたことがありました。ですから法話を聞いて、「ああ、なるほどな」と思いました。

 

「(物事を)判断したら、決断する」ということ、いつまでも同じ悩み事を何度も口にするのではなく、「これはこうなんだ」と判断したら、「じゃあ、これはこうしよう」と決断したあとは、その悩み事は手放していくのが良いのでは、というような内容でした。

 

私はここ数ヶ月、頭の痛いことが続いていて、やっと問題が解決したとホッとしたら、また別の問題が持ちあがるというような、心の休まらない毎日を送っていました。先生のお話をうかがって、私も決断したらぶれないという覚悟を身につければ、自分のやるべきことにしっかりと集中していけるのでは?と気づき、心の中の霧が晴れたような思いがしました。

 

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