今でこそ、「お寺で音楽イベント」というのはよく聞きますが、そのはしりともいえるのが、神谷町の光明寺で開催される「お寺の音楽会 誰そ彼」というイベントです。2003年にこの音楽会が誕生して以来、「もっと一般の人に仏教について知ってほしい」「開かれたお寺を作りたい」という願いをもった全国の若いお坊さんたちに、多大なる影響を与えてきました。今回は、8月6日に開催された、第31回の音楽会に参加してきました。
まずは、誰そ彼スタッフによるDJを聞きながら、オープンテラスでお茶するところから始まります。こちらのオープンテラスは、これまた「お寺でお茶する」という、のちに全国的に広がった取り組みをはじめたところで、詳しいことは後日改めて記事を書こうと思います。すぐに知りたい方は、ホームページをご覧ください。
次は、伊豆の国市のお寺・正蓮寺からきてくださったお坊さん、渡邊元浄さんによる法話と、りんを使ったワークショップです。このイベントが開催された8月6日は、広島に原爆が投下された日でしたので、法話を聞きつつ亡くなった方々に思いをはせました。りんを使ったワークショップは、ずらりと並んだりんの中から、ピンときたものを一人一つずつ手に取り、みんなでりん棒で順に音を出してその音色に耳を澄ませました。これらのりんは、後を継ぐ人のいなくなったお仏壇に置かれていたものなどが、渡邊さんのもとに続々と集まってきたものとのこと。りんと一口に言っても、ものによって様々な音色をもっており、音が合わさると余韻に吸い込まれそうな心地さえします。
次は、甲斐哲郎さんとPale Earthさんによるライブが、順にありました。音楽のことはよくわかりませんが、本堂でおのおの楽な姿勢でまったりと音楽を聴いていると、α波が出て、非常にリラックスした状態になりました。特にPale Earthさんの演奏は、最初はちょっと音が大きいな、最後まで聞けるかしら…と思ったのですが、なにやら宇宙船に乗っているようなイメージが湧いてきて、途中から引き込まれました。
最後にそれぞれ一冊ずつお経を手渡され、みんなで読経して、イベントが終了しました。
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