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空想的野球劇場

読んだ野球マンガの感想など書いていきたいと思います。

早見和真さんの原作で小説があり、
映画にもなった作品の漫画版です。
TV東京の深夜番組「おねだり!マスカット」を見ていると、
よくこの映画のCMが流れたものです。

名門高校に一般入学で入った二人が主人公になります。
名門高校の日々の生活ぶりを描いた作品ということで、
『ダイヤのA』の初期に似た印象もあります。
監督の風貌もちょっと似ていますし。
でも、『ダイヤのA』とはまた違って、
『実録!関東昭和軍』に似ている感じもするんですよね。
主題としてはむしろ『実録!関東昭和軍』が近いような気もしますし。

数多く野球漫画がありますので、
多少なりとも似てしまうのは当たり前です。
『ダイヤのA』や『実録!関東昭和軍』に似ている部分があるというだけで、
まったく別物の作品であるというのも、まぎれもない事実ですしね。

『ダイヤのA』や『実録!関東昭和軍』が読み慣れた作品だということも、
影響しているのかもしれません。
この作品が長く続けば、
逆に以降の作品がこの作品に似ていると感じるかもしれません。
また、そうなってくれたらいいなぁと思います。
未チェックの少女漫画でした。
表紙を見て、ユニフォーム姿の男の子を確認。
背表紙で野球関連であることを確認。
こういうふうに、表紙に野球を匂わせてくれると助かります。
それに、背表紙にあらすじを書いてくれると非常に助かります。
少女漫画はなかなかチェックできませんから。

さて内容ですが、
コミックス1冊に短編が4作品。
そのうち、表題の『恋色天気』だけが野球漫画になります。
分量的にもほぼコミックスの4分の1ですので、
ちょっと短いようにも感じますね。
短く感じたということは、すっと読めたということですから、
作品的には成功なのかもしれませんが。

まあ、良くも悪くも「THE少女漫画」という感じです。
子供の頃、姉の漫画を読んでいたときのことを思い出しました。
野球目的の方にはオススメできませんが、
少女漫画が好きという方にはいいんじゃないでしょうか。

最後に、全く関係ないんですが、
木村文子さんの名前を見ると、
西武の木村文和を思い出してしまいます。
イースタンの西武の試合を観に行くと、
なぜか木村の先発に当たることが多かったからかもしれません。
名前が似ているだけで、
だからなんだって言われればそれまでなんですが・・・・・
多分、今まで読んだ実際のプロ野球を舞台にした作品の中では、
一番古いものだと思います。

何といっても、作品の途中で
ジャイアンツに長嶋さんが入団してくるくらいですから。
新鮮なのは、ミスタープロ野球というような雰囲気は全く無く、
有望な一新人として扱われていることですね。
長嶋さんがこういう扱いされていることって、
ちょっと考えられなかったですからね。

でも、考えてみれば、
六大学のスター選手だったとはいえ、
今より情報量が少ない中では
シーズン前はそういう扱いだったのかもしれませんね。

その時代には、まだ生まれてもいなかったので、
想像することしかできませんが。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、
この作品、すごく楽しい作品です。

ストーリーは、寺田先生の作品らしく、
児童善導主義が前面に出されています。
でも、そんな中でも堅苦しくならず、
忍術で楽しませてくれたりもします。
50年前の作品だなんて思えないですね。
まったくの未読だったんですが、
『背番号0』、『スポーツマン金太郎』と比べても、
寺田先生の作品の中では、
個人的には一番好きな作品でした。
渡辺保裕さんの久々の新作野球漫画です。

『ワイルドリーガー』、『火の玉』、『熱球時代』、『OUT PITCH』、
どれも好きな作品でした。
『OUT PITCH 全5巻』が終了してから1年と数ヶ月、
1年と数ヶ月というと短い感じもしますが、
一日千秋の思いとは正にこのことなんでしょう。

さて、今作品ですが、
先に挙げた4作品が、全てプロ野球を舞台にしていたのに対し、
草野球を舞台にした作品になっています。

渡辺先生の作品といえば、
個性的なプレーヤーが続々と出てくるのが楽しみなんですが、
今回も楽しいプレーヤーが多いです。
主人公・草野球春が結成した「スプリング」もそうですが、
チーム結成のきっかけになった、初試合の相手、
「新宿ブッコワス」も読んでいて、思わずニヤリとしてしまう選手が並んでいます。

先発ピッチャーが背番号21のトンビ、
ショートが背番号7のハチ、
キャッチャーが背番号45のデブ。

これ、絵も見れば分かりやすいんですが、
トンビといえば、かつての西武ライオンズのエース・東尾修のニックネーム。
(今なら石田純一と婚約した東尾理子のお父さんといったほうが通るかもしれませんね)
ハチといえば、これも西武ライオンズ黄金期のチームリーダー・石毛宏典のニックネーム。
そして、デブといえば、巨人で活躍した、大久保博元の西武時代の背番号が45、
有名なニックネームのデーブも、もとはデブからきています。

その他にも、秋山幸二や金森栄治なんかに顔が似ている選手もいたりで、
探しているだけでも面白いです。

ということで、この作品の楽しみ方として、
まず一回、通して読んで、
そしてもう一回、隠れキャラを探しながら読む。
と、2回読むことをオススメします。
チェック落ちの一冊でした。
書店で平置きされていたのを発見できて良かったです。

内容は、

部員が一人となってしまい
廃部になりそうな野球部に
女の子が入部してきて・・・・

という、
野球漫画の世界ではありがちな展開です。
もちろん、ありがちだからダメということではないですよ。
安心して読めるという部分も大きいわけですから。

まあ、とにかく始まったばかり、
今後の展開に期待したいと思います。

ちなみに、この作品、
クラブサンデーでWEBコミックとしても読めるようです。