私には6歳上の兄がいます。
兄は、大学卒業後総合商社に入社し、世間もうらやむエリート
コースを走っていました。
30で結婚後、バンクーバーに赴任し7年ほど滞在、その後本社
に戻り3年ほどして今度はシドニーに赴任となりました。
今年4年になる兄が本日、家族とともに再び日本に帰国します。
兄は結婚後、10年間ほど子供ができず不妊治療を夫婦でして
いたようです。
それは他人には想像できない苦しみや痛み、悲しみがあったと
思います。
40を超え、43歳にして待望の第一子を妊娠。
女の子でした。
シドニーには、生後数ヶ月で一緒に渡豪し長女は立派な帰国子女
として本日日本に帰ってくるわけですが、なんだか弟としてこの
数年は実に感慨深いものがありました。
兄は「エリート」でありながらも、朴訥としており、いやみな感じも
ない変わりに、特段出世欲もなく、平凡なビジネスマンのように
見えます。
でも、子供のことではきっとこれまででも大きな壁の一つとなる
ものにぶち当たったように思います。
私の2人の娘の誕生日やクリスマスには必ずカードやプレゼントを
贈ってくれ、たまに一時帰国をするときには叔父としてたくさん娘
をかわいがってくれます。
私も40にして、これといって兄弟のつながりを感じることもなかった
のですが、子供を介してコミュニケーションをとる機会は増えた様
に思います。
日本は政権交代や経済不況などで混沌とした状況ですが、兄の
勤める商社は日本を代表する企業として好調な利益を挙げている
ようです。
その背景には、過酷は企業戦士の働きがあり、苦悩があること
でしょう。わたしのような中小企業しかしらないような人間には想像
できない部分もありますが、それでも家族を養う意味ではどんな
お父さん、夫も抱える責任感やプレッシャーは同じです。
今夜は両親も交えて、ちょっとした帰国祝い
個人的には来週から始まる新しい新卒採用プロジェクト準備に頭
をシフトしつつも楽しみたいと思います^^