社長と幹部の関係=業績 | 子育て~夜遊び~お仕事

子育て~夜遊び~お仕事

★★★ 訪問いただきありがとうございます ★★★

51歳。ビジネスの裏側。
プライベートなお店情報。
まじめな時事論。社会情報。
多種多様にお届けします。

社長は、だいたい社員に好かれたいと思っているものです。

社長として、社員達から愛されている存在でいたいという気持ちは
皆強くあるんじゃないでしょうか。


嫌われたくなくて、決断を甘くしてきたことは何度もあるでしょうし、
言わなくてはいけないことを飲み込んだことも何度もあるでしょう。
それはそれでしょうがないことかもしれないですね。
だって、嫌われてもいいからと、非情の決断をし、厳しいマネジメント
をして、業績を上げ続けるというのは相当にエネルギーのいること
ですから。

必要なことのためとはいえ、人に嫌われるのは本当にエネルギー
を消耗することです。
だから、嫌われないように努力するわけなんです。

今成功している(大きく儲けている。会社を大きくしている、という意味
で)企業の多くがワンマン経営だと私は思いまして、こうした経営者
を尊敬します。
ワンマン経営者の最大の資質は・・・

「人に嫌われても平気でいられる」

という点にあるような気がするんです。

ところで、話の方向をちょっと変えてみたいと思いますが、会社経営
がうまくいっていない社長さんの傾向として、データがないので感覚的
な話しですが、「幹部のことが好きではない」「社員のことを大事でない」
という傾向があるように思うんです。
このことは、ニワトリと玉子みたいな関係にあるわけでありまして、
社長が幹部や社員を好きになり切れないから、経営がうまくいかない
のか、経営がうまくいかないから、幹部や社員を好きじゃなくなるのか?
ボクは圧倒的に前者だと思っています。


私の生き方に影響を与えている言葉のひとつに「好意の返報性」という
言葉があるんですね。
人は自分を肯定的に評価してくれる他人のことを好意的に思う傾向が
ありますが、これを、「好意の返報性」と言います。
自分のことを好きになって欲しければ、まず相手のことを好きにならなけ
ればなりませんし、相手に認めてほしければ、まず相手のことを認め
なければならないということなわけですが。

「好意の返報性」は、自分のことを肯定的に理解している人には有効
ですが、自分のことを否定的に理解している人にとってはあまり効果が
ないという特徴があります。
いったん自分のことを否定的に理解してしまった人に、後からいくら好意
を表す言動をしたとしても、お世辞やわざとらしい対応にしか感じられ
ないということになってしまうわけです。

社長と幹部、社員との関係に話を戻しますと、いったん社長が幹部や
社員から否定的な理解をされてしまうと、後からいくら「君達を大切に
考えている。大事に思っている」と言っても後の祭りになります。

こう考えてきますと、一番うまくいくのは、社長が幹部や社員と出会った
その瞬間から好きになることができた場合だということになります。

・・・いやはや、現実は非常に難しいでしょうね。


幹部や社長の強み、長所に徹底的に注目し切れれば、好きになれるの
ですが、弱み、短所に注目してそれにカリカリ来ていると、もうどうにも
なりません。