若手社員の仕事を、「誰の為に」「何の為に」しているのか
という視点から「義務感」と「使命感」に大別させると、
そのほとんどが「義務感」で取り込んでいる仕事であると
気付かせることできます。
一方、この若手の「使命感」をいかに育むかが、リーダーの
仕事、そして会社が成長していく鍵と言われています。
なぜなら、義務感はあくまで、「自分の為」「他者の為」ですが、
使命感は「他者の為」に限られ、「私がやってみせる」という
自主的な行動を生み出す力になるからです。
また目的が大きく、効果が大きいほど、使命感も大きくなる
という方程式が成り立つ為、「使命感を持って仕事に臨んで
いる」若手は、そのエンジンの馬力と持続性、耐久性が他の
社員と比較にならない程に優れています。
まさに燃える人材、会社の核となるリーダー候補と言えます。
それでは、この使命感はどうしたら生まれるのでしょうか。
それは、一にも二にも成功体験を積ませ、自信をつけさせること
が大切であると考えます。
自信の無い人に、使命感は発生しません。
また「私なら出来る」「私しか出来ない」「やってやるぞ」という
気持ちは、何らかの成功体験がなければ、生まれないからです。
そしてこの成功体験を、若手メンバーに着実に植え付けることが、
リーダーの使命です。
「自分の成長の為」との発言を繰り返す若手を、「他者の為」
そして「社会の為」に意識レベルに引き上げること、やや「自信過剰」
ぎみな若手社員を、「使命感」溢れる次世代リーダーに変革させ
る育成手法が今、リーダーに求められています。