顧客からいただく売り上げがあってはじめて、会社が成り立ち、
給料がいただけることは、誰だって分かっていること。
そんなことは頭ではわかっているのですが、長く組織の中で
生きていると、決まって内向的な体質になっていきます。
お客様に喜んでいただくことよりも、上司や社長に喜んでもらう
ことが優先されるようになっていきます。
社長や上司から給料をもらっているように錯覚していってしまいます。
程度の差はあっても、この呪縛から逃れることはできません。
社内で上司にどれだけ気に入られようと、どんなに存在感があろうと、
お客様に喜ばれない限り、一円にもなりませんし、継続もありえません。
発想を切り替えていかなくてはなりません。
社員が喜んでもらおうと躍起となるのが、上司や社長でどうするんだ、と。
社員が上司や社長を喜ばすことに躍起となる必要がなく、心おきなく
お客様に喜んでいただくことに専念できる環境にすること。
喜びの順番を変えることです。
社長や上司が社員を喜ばせる。そこが原点です。
そしてその社員たちが、お客様に喜んでいただくことに集中する。
社員を外交的社員にしなくてはなりません。
そうすれば、お客様は喜びを売り上げという形で返して下さいます。
社長はそれを喜べばいいのです。
社員が、上司や社長も喜ばれ、その上お客様にも喜ばれなければならない
のだとしたら、社員というのはなんとも割に合わない存在ということになります。
社員に「お客様を大切にしろ」「お客様の喜びが第一だ」と言いながら、
社員を大切にせず、社員の幸せが後回しになっている会社が、長く繁栄
することは難しいと思います。