と言ってもまじめな会社でのメールではありません。
そう。
お水の「営業メール」です。
お水というと蔑視のように悪い響きなので、ここでは
「集客のプロ」と称します。
彼女たちの中でも「クラブ」と呼ばれる「係り」制の店
ではこの営業メールはさほど頻繁ではないようです。
ここぞ!というときに効果的に来て欲しい顧客に足を
運んでもらう技を持っています。
一方、キャバクラと呼ばれるお店で働く女性は頻繁に
営業メールを送ってきます。
内容も特に嗜好性はなく、「暇なら来てね♪」という
具合に日常の会話の如く・・・です。
集客のプロとしてはやはり「クラブ」に軍配が挙がる。
下にあるのは、最近きたメール
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○○さん、ご無沙汰しております。
4月に入り、御社も多忙を極める時期になりましたね。
私も学生時代を思い出すと(昔は協定がありましたね)
これからの季節は連日企業に呼ばれていたように思い
ます。
さて、先月の中旬に△△ちゃんと一緒に■■へ旅行
してきました。
行く前に北川治さんの「◇◇◇」を読んでいたので、中
に出てくる情景が目の前に広がり、とても感慨深く素敵
な時間を過ごせました。○○さんは行かれたことあり
ますか?
途中、▲▲へ途中下車しいいものを見つけました。
○○さんが好きだとおっしゃっていた「@@@」です!
色合いも春らしい透き通るようなグリーンで、普段
お召しのスーツにもあうと思います。
素材も地域で染色した絹を使用しているようですよ。
激務の合間、息抜きが必要になりましたらいつも持参
していますので是非お立ち寄りください。
もし、ご多忙のようでしたら銀座の===ホテル近く
までお届けしますよ^^
銀座も大企業の方が少し多くお見えになるようになり、
景気回復感を多少感じますが、業種によってはまだ
まだ坂の途中、という感じもしています。
最近はだいぶ日経も面白くなりました!
またお会いできる日を楽しみにしております。 かしこ
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そもそも、この手のメールにしては長文。
で、基本的に無理強いをしない。
私の仕事場である業界を勉強していそう。
好きなものだけでなく、好きな素材も憶えている。
店ではなくお届けもあり。
などなど、月に1回程度のメールがインテリジェンスを感じ、
学卒のしたたかさも垣間見えるところもいい。
季節と色、高価なものでなくてもこういうメールは嬉しい。
営業もただ押すだけでなく、時間をおいて相手の出方を
見る。これはどんな業界も同じなんですなーー。
ちなみに、この女性は28歳。
5年ほど専門商社に勤務し、今は昼にデザインの勉強をし
夜は何日かお店に出ている。